内容説明
パウロが目指すローマの地では、皇帝ネロがその残虐な性格を密かにはぐくんでいた。ネロの家庭教師であるセネカは暗い予感をおぼえるが、次第にそれは現実となっていく―。世界的ベストセラー「小説『聖書』」の三部作、ここに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
3
小説っていうからもうちょっと脚色して物語的にしてあるのかと思ったけれど、書簡で話が進むことも含めて、案外原典に忠実だった。キャラがはっきりしているところが一番の違いか。2012/11/12
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
2
全編手紙形式でストーリーが展開する。そのためストーリーが追いにくく、使徒行伝そのものを読んだ方が分かりやすい。小説と銘打っているにも拘らず読むのも苦痛で、期待していた割には余り楽しめなかった。2010/01/08
このこねこ@年間500冊の乱読家
1
⭐⭐⭐ 表紙をネロとアグリッピーナにするとは業が深い。ネロがキリスト教界でめちゃくちゃに嫌われているの、あらためて理解しました。 多くの人から批難されながらも、それ以上に多くの人から称賛されたパウロ。今のキリスト教があるのはパウロのおかげなのですね。2021/10/19