目次
断崖絶壁に囲まれた孤高の火山島 青ヶ島(東京都青ヶ島村)
謎のスポットが点在する日本海の不思議島 飛島(山形県酒田市)
ロシアの風吹く渡り鳥の休息地 舳来島(石川県輪島市)
急斜面に立つ家で島人は今日も平穏に暮らす 鵜来島(高知県宿毛市)
国境の神社、遺跡、そして国防基地… 見島(山口県萩市)
「奇祭の島」の日常を見にいく旅 悪石島・臥蛇島(鹿児島県十島村)
海は赤く、山は噴煙を吐き続ける! 硫黄島(鹿児島県三島村)
南の果ての絶壁島は昼も夜も大忙し! 南大東島(沖縄県南大東村)
静寂の中、キビがただ風に揺れる 北大東島(沖縄県北大東村)
世界遺産人気に沸く孤島の中の孤島 父島・母島(東京都小笠原村)
著者等紹介
カベルナリア吉田[カベルナリアヨシダ]
1965年北海道生まれ。早稲田大学卒。読売新聞社、情報雑誌『オズマガジン』増刊編集長を経て2002年からフリー。「急がない旅」をテーマに、沖縄と島を中心に旅を重ね、独自の切り口で綴った紀行文を単行本や雑誌で発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
50
本書を手に取るまで、我が国に硫黄島が2つあることを知らなかった。かの俊寛が流された別名鬼界ヶ島と得心。単なる旅行ガイドと異なり、時折モヤっとした思いなども吐露され、生々しさで現地に赴いた気分になれる。海の青も山の緑も濃い、島々の魅力が満載。2019/10/28
ホークス
40
10の孤島の滞在記。カラー写真とユル目の解説が心地よい。青ヶ島は二重カルデラの火山島のため漫画みたいな地形。娯楽はサウナと居酒屋。悪石島は島民総出でフェリーの接岸作業をする。硫黄島(鹿児島)は標高700mの活火山が断崖を作り迫力満点。鉄分で港内の水は真っ赤。淡々とした描写は隔絶感、寂れ感が強い。都市の寂れた場所もこんな探訪が面白いと思う。困った人もしばしば出てくる。組織やムラの拘束が無ければ、余所者同士の闘争と擦り合わせしか無いし、それが自然な姿だろう。定年退職後の世界も孤島に似ているのかもしれない。2018/11/11
Tadashi_N
28
当たり前だが、離島にも生活者がいる。ロマンだけではなく、不便を苦にしない生活の知恵。2017/05/07
ちゃこばあ
27
一人で孤島を旅し、ありのままの体験・感想を載せられているので、旅行案内書とは全く異なりとても興味を惹かれました。島民皆がウェルカムではないのも事実。それでもその島々の良さや様子が素直に伝わります。こんな本もいいな。行ってみたいけれど孤島旅はハードルが高そう・・。2015/09/03
gtn
24
時には怒りも感じたという孤島の旅。著者自身、偏狭な島に憧れなど微塵も抱いていないはず。それなのに旅を繰り返すのは、そんな生きづらい地で人が生活を営んでいることへの驚きと探求心だろう。2020/08/30
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