内容説明
’95年8月15日、沖縄県嘉手納。機長席に着く息子の輝男を見送る初老の提督・藤堂進は海に眠る父への思いを馳せていた…。これより半世紀前、藤堂進中佐はレイテに進撃していたのだった。藤堂家の男たちに流れる海の防人の血。国家の運命。
著者等紹介
佐藤大輔[サトウダイスケ]
1964年石川県生まれ
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感想・レビュー
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P-man
5
皇国の守護者とちがい完結しているということで。架空戦記ものを読むのは初めてだったが、太平洋戦争で日本が大勝ちするといったものではなく、むしろソ連本格参戦でかえって状況が悪化しているような……w ともかく面白かったので次巻も楽しみです。2018/01/06
ぺぽかぼちゃ
3
佐藤大輔先生の、なんと、完結している架空戦記。もしも太平洋戦争で日本軍が優勢だったら?2017/08/30
ぴょーとる
3
「レイテ沖海戦で栗田艦隊が突撃していたら」という歴史IFから始まり、米軍の対日戦略の遅れによるソ連の北海道侵攻、日本の南北分断、ベトナム戦争、イラク戦争、そして統一。現代までの50年のスパンで書き切った超大作。佐藤大輔唯一の完結作というのもポイント笑2014/01/19
kh
3
IF物の中では最高クラスだと思います。シリーズを通して太平洋戦争から湾岸戦争まで歴史って一連の流れで積み重なっていることが再認識できます。極まれな確率で有り得たかも知れない日本が良いです。
はばたくキツネ
3
「もしレイテ沖海戦で栗田艦隊が転進しなかったら」というIFの太平洋戦争と戦後日本を描いた仮想戦記。大艦巨砲主義が実を結ぶという展開に荒唐無稽さや無理を感じさせない説得力ある描写は流石。今に比べればやや文章が荒々しい感はなきにしも。2011/05/11