内容説明
日本はいま経済のみならず、軍事的危機にも直面している。しかし、「平和国家」という神話にみずから閉じこもった日本人に、その自覚はとぼしい。世界に目をむければ、イデオロギーの鎖が解け、民族間の紛争が続いている。それは民族国家の存続と新たな樹立を目指した熱い、しかし、果てしない闘争である。勝敗を分けるのはその民族が持つエネルギー、「気概」の絶対量の差ではないだろうか。では、日本人はその気概をもっているのであろうか?石原慎太郎を始め、各界論客十四人に著者がその一点を迫る。
目次
第1部 現代の奔流の中で(歴史の中での世界秩序(石原慎太郎)
幕末、敗戦の教訓 「第三の開国」は成功するか(立花隆;半藤一利)
「第三の開国」への道のり(石川好)
アジアの時代へ激動の十年(松永信雄;渡辺利夫)
「開国期」としての現代(宮崎勇)
立志なくして立国なし(長谷川三千子))
第2部 歴史の三つの変革期に即して(見えない歴史の筋を掴む(岡崎久彦)
西郷隆盛の遺したもの(江藤淳)
日本にとって「開国」とは何だったか(猪瀬直樹)
幕末の日本が直面した「世界史のゲーム」(網野善彦)
侵略としての大東亜戦争(伊従正敏)
危機よ、もっと降り積もれ(西尾幹二))
感想・レビュー
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