内容説明
日本、そして世界が大戦争へと向かっていく時代に精神形成期を迎え、戦争のさなかに「国家とは何ぞや」という命題にぶつかり、煩悶しながら戦場に赴かなければならなかった著者の世代の体験と思索を軸に、日本人への無限の思いをつづる。
目次
1 桜の木の下で
2 貧しさと名誉と
3 日本軍隊の軌跡
4 「国家」との遭遇
5 天皇と軍旗と
6 個人と戦争体験
7 日露戦争と「軍旗山」
8 「明治日本」と昭和の断層
9 戦争を検証する五条件
10 閉じられたままの「戦争体験」
11 「偽りの国家」の清算
12 あれは「間違った戦争」だったのか