内容説明
いま、日本は大きな曲り角にある。政治も経済も社会も、教育も医療も、すべてが滅茶苦茶である。だからこそ、われわれはいま、日本仏教に光を当てなければならない。日本において仏教を完成させた二人の天才、親鸞と道元。同時代に生き、同じ比叡山で修行を積みながら、全く異なる思想、他力と自力の思想を確立した二人の葛藤と苦悩を辿ることによって、仏教を死者のものから生者のものにすることができるだろう。
感想・レビュー
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moonanddai
5
「まはさてあらん」Is that all there is?由紀さおりも歌っています、「そんなもんよ」W。道元に軸足を移そうと思いつつ、(我が家の宗派が)「浄土宗」の私としては、なんとなく「他力」に未練があります、というか相当あります。法然の「悪人正機」と親鸞のそれは(ニュアンスが)違うの?「非僧非俗」の生き方とは?本意不本意によらずだが結局「真宗」を「率いざるを得ない」立場の生き方とは?面白くなってきたというかわからなくなってきたW。2018/07/04
出世八五郎
2
面白かった。ひろさちやって軽く感じる。
wasabi
1
親鸞の晩年を垣間見ればあまりに人間臭くて、本当に悟りを得たのだろかと思ってしまう。弟子たちが膨らませた虚像の気配漂う。今回は主に親鸞に注目して読み進んだので、道元禅師には申し訳ない。2009/09/01