内容説明
品川、横浜、千葉と、連続して猟奇殺人事件が発生した。被害者はいずれも喉元から胸にかけて鋭利な刃物で×の形に切り裂かれていた。犯人はそれぞれすぐに捕まり、互いに何の関係もない。殺しの手口が似ているのはただの偶然なのか。警視庁の高部刑事は捜査に乗り出すが、やがて記憶喪失の放浪者、間宮が事件の線上に浮かび上がる。間宮の過去を探るうち、高部はいつしか彼の巧妙な罠にかかっていく―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネムル
4
まあ、小説というより映画の解説のつもりで。映画は傑作2013/05/15
marcy
3
訳あって取り寄せて読了。映画を先に見ていたので、小説のみで描かれる主人公・高部の妻の心情吐露や間宮が記憶喪失になった経緯など、映像から読み取れていなかったので、そういう話だったのか、と理解が深まった。監督自らが執筆しているので、セリフがそのまま使われているうえ、世界観にズレがないので安心して読める。表紙や巻頭に使われている映画のビジュアルは、お得感がある反面、動画ではマジマジと見ないシーンが使われているので、要注意。映画を克明に思い出す効果はバッチリ。2021/07/15
腹立たかしい
1
伊藤計劃が虐殺器官で影響受けたと聞いて。ハーモニーの方が近いような気もしたが。映画はまた見てないが、否定文による説明が混ざっているので映画ではどう説明されているのか気になる。2013/11/24
ねこ屋
1
大好きな映画の、監督自身によるノベライズ。この映画は怖いです。小説化しても怖い。2013/09/13
十一
1
映像の方が雄弁2008/09/06