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内容説明
日本最大級の食品メーカーで新卒から約40年間、会社を変えるために挑戦し続けた名経営者による企業の変革の決定版!停滞する大企業で実際に起きていたことをケースに企業変革の具体的手法をすべて掲載。日本企業の空気を知り尽くした著者が悩める日本企業のために書き下ろした珠玉の1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほし
9
味の素にて副社長を勤められた筆者による、企業・組織変革をするための心得が纏められた一冊。恐らくほぼ全ての大企業は本書で述べられているような変革前の味の素と同様の課題を抱えており、そのため参考になる点が多々あるかと思います。仕組みやルールを変える前に、まずは文化を変える。そのためにはリーダーは変革の同志を見つけ、小さな波をおこし、成功する姿をメンバーへ見せることが必要だと語られます。また戦略面として、キロ単価の重視、スマイルカーブの川上へのシフト、膨張から成長への転換なども学びになりました。2024/06/01
nami1022
6
読んでよかった。慣れない横文字やアルファベットが多くてちょっと疲れたけど。自分は経営層どころか中間管理職にすらなっていませんが、そんな一プレイヤーですら思うところが多々。特に味の素の変革の同志がまとめた「ここが特に課題」には戦慄を覚えるほど自社にも当てはまっており、ソワソワしながら読みました。以下、自分用の備忘。キャリア面接ではリーダーやマネージャーから先に自分の目標を語る。忖度文化があると優秀な人材が揃っているのに業績が低下する。キロ単価の法則で値下げ競争からの脱却。M&Aは膨張ではなく成長を。2024/06/05
Cozy
3
入社以来、複数の現場を渡り歩きつどその現場ごとに抱える課題や悩みを試行錯誤の末に良い方向に導いてこられたことを知った。自責と他責、縦割りと横割り・・・多くの企業で抱える課題には共通点も多いが著者ほどに本気で変革をしようというリーダーの比率はあまり多くない。内容もとても分かりやすく、ビジネスパーソンとしてのあり方や考え方、変革・課題解決の具体的な取り組みなど多くの世代の方に読んで頂きたい1冊。 2024/06/20
pigebs1
1
味の素の変革について書かれた本。良いところも悪いところもバランスよく書かれている印象。ビジネス書なのでストーリー性はあまり無く感情移入はしにくいですが、著者の取り組みはいつか参考にしたい、と思う内容も多くありました。2024/07/15
読書ノオト
0
「味の素」の元副社長である筆者がいかに会社の変革に挑んだかという軌跡を記す。経営者としての様々な経験が詰まった良書。結局のところ「不退転の思い」「勇気をもって決断」「過去をも引き受ける覚悟」「明確な思想と宣言」という、理論というよりも心意気のようなものが変革の勘所になるという結論は、新しい発見ではなくとも噛みしめる実感が伝わってくるものだった。ゴールを明確にすることで、無駄な愚痴が有意義な意見になる。DXにおける実践と経営改善の具体的指標を示しつつも、組織のファイナリストにしかできない仕事を示してくれる。2024/06/10