出版社内容情報
女が犯した、人殺しよりも「深い罪」とは?
一方的に離婚を切り出した妻から送られてきた、祖父母の間で交わされた50年前の手紙。そこには、二組の夫婦の関係を二重写しにするような、誰も知ることのない真実が記されていた──。
内容説明
単身でギリシャに赴任した悟に、一方的に離婚を切り出した妻の奈美子。納得できない悟に対し、奈美子は祖父母の間で交わされた手紙のコピーを送る。―約50年前、祖母は殺人の容疑で逮捕されていた。頑なな態度を貫く祖母と、無実を信じ奔走する祖父。ふたりの手紙には、誰も知ることのない真実が語られていた…。
著者等紹介
真保裕一[シンポユウイチ]
1961年、東京都生まれ。千葉県立国府台高等学校卒業後、アニメーションの制作に携わる。91年、「連鎖」で江戸川乱歩賞受賞。96年、「ホワイトアウト」で吉川英治文学新人賞受賞。97年、「奪取」で日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をダブル受賞。2006年、「灰色の北壁」で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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