内容説明
クラブを経営するラリー・フリントは会員向けニュースレターの成功から、ポルノ雑誌『ハスラー』を創刊。そのセンセーショナルなヌード写真、破壊的精神の風刺マンガとブラック・ユーモアが保守派の反感と嫌悪を買い告訴される。モラルを無視して巨万の富を築いたポルノの帝王と“モラルの番人”の法廷闘争はいつしか、表現の自由を勝ち取りアメリカの自由精神を守るための崇高な闘争となっていった…。
目次
1 ニワトリ遊び
2 セックスによって無能力にされる
3 今週一八人目
4 金持ちの仲間入り
5 百発百中の直感
6 クロゼットに隠れた変質者たち
7 熱湯のなかで
8 法廷侮辱罪
9 都合のいいモラル
10 麻痺した悲しみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasha
3
ポルノ雑誌「ハスラー」創刊者のラリー・フリントの自伝。ずーっと闘っているんだよな。子供の頃は貧困から脱出しようとして、「ハスラー」創刊後は様々な裁判で。本書には少々発行が古いので記載はないけれど、最近はトランプ大統領の犯罪証拠になるテープに懸賞金を出すと発表していたわ。反抗精神、未だ衰えずってところか。それにしてもパワフルなお人だこと。2017/03/01
くさてる
0
アメリカのポルノ雑誌「ハスラー」の発行人、ラリー・フリントの自伝。まるでカーネギーとかナポレオン・ヒルのごときのアメリカンビジネスマンの成功力学のような、ビジネス社会(というには荒っぽすぎるかもしれないが)での駆け引きと、そうやって、アメリカの貧困層から実力でのしあがっていった青年が、たまたま金儲けの方法のひとつとして選んだポルノ雑誌の発行が、かれをどんどん表現の自由という問題に巻き込んでいった様子がよく分ります。とにかく全体にみなぎるパワー(とくに怒り)のすごさに圧倒されること請け合い。2002/05/29
丰
0
Y-102007/07/15
わす
0
ハスラーが性器を掲載する前からそれより過激な雑誌はあったらしい。結局なんで成功したんだろう?警察からお墨付きをもらうという力技が功を奏したのかしら。もしくは肉体労働者向けに振り切った編集方針が良かったのか。そこらへんをもうちょい詳しく知りたかった。2025/04/15
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