内容説明
主体(チュチェ)思想の提唱者で、経済開発主義者だった黄長〓(ファン・ジャンヨプ)書記の亡命を機に、粛正の嵐が吹き荒れる朝鮮民主主義人民共和国。本書ではこれまで、亡命者の中で最も権力中枢に近かった著者が、内情を赤裸々に暴露する。外交上の極秘情報や巨大投資によるひずみを糊塗するために外交官に強要されたアヘン密売、偽ドル紙幣印刷などの驚くべき事実―。数十万人が餓死しているという北朝鮮の原点をつく衝撃の告白増補版。
目次
1 生命を賭けた脱出
2 はなはだしい“南北”格差
3 密封された王国
4 偉大なる主演俳優
5 眠れない側近たち
6 朝鮮は一つだ!
7 地上でもっとも遠い国
8 故郷に春はいつくるのか