内容説明
本書は20世紀を形づくった建築界の巨匠サーリネン親子、ノイトラ、アールト、コルビュジエ、カーン、ベンチューリ、スカルパ、フォスター、ピアノ、ロジャースらのディテールを原図より新たに描き起こした精緻なアクソメ図により克明に解き明かした。20世紀後半は近代化、工業化のうねりのなか、自動車や飛行機、吊り橋等が建築の概念や構造そのものに強く影響を及ぼし、建築の表現方法も大きく変化した時代である。この変革期に自らの建築理念を主張し、作品として表現した彼らのディテールはまさに今日的なテーマを内包しており、新たな時代に向けた多くの示唆を含んでいる。
目次
1 序論:工業化の産物
2 エリエル・サーリネン―デトロイト時代:1926‐1940
3 エリック・グンナー・アスプルンドの転向:1930‐1940
4 リチャード・ノイトラ―表層の建築:1933‐1952
5 アルヴァー・アールトとマルセル・ブロイヤー―光/工業化/ヴァナキュラー:1928‐1963
6 ル・コルビュジエ―1928年以降:1928‐1965
7 サーリネン、イームズ、フラー―ケーススタディハウス:1940‐1959
8 エーロ・サーリネン―1945年以降:1945‐1962
9 ルイス・カーン、シガード・レヴェレンツ―ニューブルータリズム:1954‐1974
10 ベンチューリ、グレイブス、スカルパ―歴史の複層化:1963‐1984
11 ハイテク、デコンストラクション―建築の現在:1972‐1988
12 結論
著者等紹介
八木幸二[ヤギコウジ]
東京工業大学教授
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