内容説明
銀河帝国の支配者として地位を固め始めたラインハルトのもとに、ある計画が持ち込まれた。同盟軍に奪われたイゼルローン要塞を取り戻すため、その前面に巨大なガイエスブルグ要塞をワープさせて戦うというのだ。その裏には、宇宙の経済的支配を企むフェザーンの工作があった。一方同盟では、造反の嫌疑を受けたヤンがハイネセンへ召喚されていた。司令官不在のイゼルローン。ヤンはイゼルローンを守れるか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
り こ む ん
35
ツイツイ一気に読んでしまう。それだけ面白いし興味深い内容。一つの国の滅亡の過程を追い、一つの国の時代の終演と新たな時代のを追い、一つの国の策略の過程を追う。無理当てはめるなら、一つの国は昭和。一つの国は幕末明治。一つの国は戦国かな?無能な権力者は…先を見づに足元の地盤見る。読んでるとムカっとするのこの上ないが、今現在の政治家を見てると…どーも同じように感じてしまうのは、考えすぎか?どことなくね。そろそろ…刷新しないと不味いのではないかとね…感じるのだよ。2017/09/24
Tetchy
25
今まで名のみの存在だった登場人物らもこの巻まで来ると個性がどんどん出てきて非常に面白い。と同時に物語に深みが増し、奥行きが出てきて、ますます勢いを増してくるのには感服。2008/12/28
しーふぉ
20
ヤン不在のイゼルローン要塞にケンプ、ミュラーがガイエスブルク要塞で攻撃をかける。同盟内部の腐敗はますます進み、マスコミも取り込まれてしまっている。2016/11/06
作楽
13
ガイエスブルグ要塞について、すっかり記憶から消えていたのが驚き。審問会に気を取られすぎてたんだな・・・。2016/11/25
さなえ
12
再読。全く同盟の政治家の酷さときたら。保身第一なのもそうだけれど、頭が悪すぎる。そしてラインハルトの孤独。ガイエスブルクの作戦は必然でもなければ必勝でもない。キルヒアイスの喪失の大きさを突きつけられるばかり。それにしても毎回戦死者の桁の大きさにひく。2018/03/22