内容説明
ベレッタM92SB‐F(M92F)。アメリカ陸軍が、S&W、SIG/ザウエル、ヘッケラー&コッホ、ワルサーなどの名製品テストの末に制式に採用したピストルである。本書はイタリアを代表する銃器メーカー、ベレッタ社のヒストリーから、名銃M92シリーズの生誕までのストーリー、ベレッタのピストルの歴史に分け、各カタログを付した。斯界の第一人者がマニアに贈る、最小にして最大の事典にして図鑑。
目次
GALLERY
M92ストーリー
現代ベレッタ・ストーリー
ベレッタ・ピストル・ヒストリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晴天
1
主に20世紀のピストル製品を中心にベレッタ社の歴史をなぞる。20世紀の欧州では急速に自動拳銃が普及しベレッタもその時流に乗ったメーカーだが、自動拳銃は先進的なだけでなくコンパクトにしやすい点もリボルバーに対する優位性だったのかもしれない。そのため弾薬は.25ACPや.32ACP、せいぜい.380ACPでよかった。もっともイタリア軍が.380ACPを制式弾にしたのは同サイズの9mmルガーと9mmグリセンティの混同問題から一歩引き、かつ将校の護身用としてのコンパクトさを狙ったと考えると合理性があったのだろう。2021/06/29