内容説明
「10億円ほど稼いでみぃひんか」。亡き父の友人だという山井からの提案が、地獄の日々の始まりだった―。東大阪の施設に本物の「ピカソ」がある。それを一時的に持ち出しすべてデータ化して、本物そっくりの贋作をつくり、売る!にわかには信じがたい話だ。しかし、元学芸員の下調べで真作認定済み、絵を持ち出す段取りも終えているという。狙うは中国人メガコレクター。騙し通せれば40億円以上での売却も夢ではない。チーム4人で割れば、一人頭10億円。だが、バレたら死が待っている。多額の借金を抱えていた佐村は、この危険な賭けに乗ると決意する!
著者等紹介
浅沢英[アサザワエイ]
1964年生まれ。大阪市出身。「萬」で第5回大藪春彦新人賞。本作がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おかだ
38
お…おもしろかった!ピカソの贋作を作って恐ろしい中華のコレクターに48億円で売りつけたろやんけ、という話だけど。とにかく展開がスピーディで波乱まみれで終始手に汗。計画や作業工程が若干杜撰になる所も含めて「どないすんねん!」ってずっと惹き付けられた。哀愁凄い終わり方も私はわりと好き。昨今多いSNSやコロナ禍や多様性や毒親や、そういったテーマの物では味わえないハチャメチャなスリルが堪能できる。『不夜城』とか『奪取』とか、アレ系読んでドキドキしてた90年代の読書を思い出した。読んで欲しい…もっと多くの人に!2024/10/10
hirokun
35
星3 当然のことながら初読みの作家さん。アート作品の贋作を題材にした作品で、贋作か本物かを見極めるために最新の技術が活用されていることに大変驚いた。推理小説の色彩と贋作作成に欠ける主人公たちの努力が二大テーマのようになっており、あたかも真剣に仕事に取り組む職人たちのお仕事小説のように感じた。2024/06/10
いなばさくら
23
絵画をターゲットにした長編ミステリ。タイトルから想像できるようにニセモノを作って売りつけようとするクライム・サスペンスなのですが、その作り方に対する知識がたっぷりで、こんな科学的なアプローチで真贋鑑定をしているのを初めて知りました。本作がデビュー作らしい(けど還暦!)ことしか奥付では分かりませんが、きっと業界関係者なのでしょう。デビュー作らしく若干表現が甘かったりストーリーが荒かったりするきらいはありますが、まあ楽しめました。まだ二桁の方しか登録されていませんが、もう少し多くの人に読んで欲しいですね。2024/09/14
mushroom
16
初めての作家さん。ピカソの贋作を作って売る事になった主人公佐村とそれに協力する山井、文紅が中心に話が進みます。荒々しく描かれていて裏切りや疑心暗鬼、精神が壊れたりと重たい世界観。でもテンポよくなんだかんだで先が気になって読み終えましたがハードな作品でした。終わりが映画のワンシーンのように想像できたのですが自分の中で漠然と不夜城みたいなイメージになってるかも。2025/03/03
ねこミー
9
読み始めは引き込まれましたが、途中から内容がごちゃごちゃしだしてわかりにくかったです。2025/08/25
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