「義経」愚将論―源平合戦に見る失敗の本質

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「義経」愚将論―源平合戦に見る失敗の本質

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198653644
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

義経を「不世出の天才」とした司馬遼太郎氏を始めとする通説の間違いを指摘し、これまでの源平合戦の歴史を塗り替える画期の書。

内容説明

義経は名将どころか、凡将ですらない愚将だった!「不世出の天才」と絶賛した司馬遼太郎氏を始めとするこれまでの通説は完全に間違っていた。源平合戦における義経の失敗を分析すれば、いまに続く日本の戦略・戦術の欠陥が見えてくる。

目次

第1章 歴史の中の義経像
第2章 河内源氏の謀反
第3章 一ノ谷合戦
第4章 屋島合戦
第5章 壇ノ浦合戦
第6章 義経の末路

著者等紹介

海上知明[ウナカミトモアキ]
1960年、茨城県生まれ。NPO法人孫子経営塾理事、昭和12年学会理事。中央大学経済学部卒業後、企業に勤務しながら大学院に入る。2002年3月、博士(経済学)。日本経済大学教授を経て現職。東京海洋大学・芝浦工業大学講師を務める。戦略研究学会古戦史研究部会代表。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

235
義経こそは名将と見なされた愚将の最大の存在。愚策も勝利すれば賢策と見なされる。けっして美男ではないし、戦闘において非戦闘員、無関係な民衆もしばしば殺す残酷な男というのが実像に近い。一ノ谷合戦の勝利は、後白河法皇の陰謀により平家が武装解除していたからで、戦う前から結果は見えていた。後の日本軍による奇襲信仰の愚かさの原因になっている。などなど、けちょんけちょんに義経にダメ出しします。ここまで書かれると、逆に判官びいきな気分になります。さて、来年の大河ドラマで、菅田義経を三谷幸喜がどのように描くのか楽しみです。2021/12/11

金吾

19
政戦略はダメでも戦術は天才だったと言われている義経が戦術でもダメだったとする本です。正しいか否かはわかりませんが、読んでいるとまぐれなのと思ってしまいます。結果と過程が一致しないと感じました。2022/08/07

H2O_HoriHori

6
義経は兵士としては優秀だったかもしれないが、将軍にしてはならないタイプだった、という話。 行き当たりで部下を振り回して、適当な作戦で損害を与えてしまう。 プレイが優秀で管理職に上り詰めた人の組織が軒並み人事の墓場になっていく光景を思い出してしまった。2021/12/11

fortune

4
歴史を結果論でなく、原則・原則に則って再検討すべきーが持論の筆者。読みすすめていくうち、巷間いわれている義経礼賛論は大変な悲劇を後世に与えてしまったのではないか…と思いました。歴史から学ぶべき教訓を学ばず、盲目的に模倣することはかえって危険ではないかーの著者の結論におおいに頷かさせられました。2021/11/13

せいや

3
「名将」と評されることが多い源義経だが、実態は戦略・戦術ともに愚将と呼ぶしかない武将であった。非常に衝撃的なタイトルだが、丹念に読んでいくと戦術レベルでマグレ勝ちしていたことがわかった。一ノ谷では、平家が後白河法皇の武装解除要求に従っていたこと、屋島では平宗盛の戦闘放棄が勝敗の行方を決めてしまった。勝ちは勝ちとはいえ、愚策を名作戦として踏襲してしまうと、先の大戦のように敗北につながってしまう。それにしても筆者の平知盛愛が凄い。2021/12/11

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