愚かな薔薇

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  • サイズ 46判/ページ数 585p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198653477
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

母方の故郷を訪れた奈智。二か月に及ぶキャンプは「虚ろ舟乗り」の適性を見極めるためのもので…。萩尾望都さん絶賛の吸血SF!

内容説明

夏が近づく季節、母方の故郷・磐座を訪れた奈智。十四歳になると参加することになる二か月に及ぶ長期キャンプは、「虚ろ舟乗り」の適性を見極めるためのものだった。キャンプの本当の目的とは―。14年の連載を経て紡いだ美しくもおぞましい吸血鬼SF。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、『ユージニア』で日本推理作家協会賞、『中庭の出来事』で山本周五郎賞、『蜜峰と遠雷』で直木賞と本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

409
2月の第一作は、14年連載していた(連載で完読した読者は存在するのか?)恩田 陸の最新刊です。恩田 陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は。、ヴァンパイア・スペース・ダーク・ファンタジーでした。雰囲気&世界観は好きですが、タイトルと「虚ろ舟乗り」という表現に違和感を感じました。図書館本のせいか、萩尾望都版カバーでなかったのが、残念です。 https://tadeku.net/97504/2022/02/01

パトラッシュ

328
『ポーの一族』的な吸血ゴシック調で始まったのが『エヴァ』を思わせる人類と宇宙知性の対決となり、『三体』にあった滅亡の未来に対する絶望的な反抗策を経て『幼年期の終り』のようなヒトの進化を予感させる結末を迎える。自分の住む世界が現実であることを疑わねばならない時代に生きる人びとが、変わる恐怖と変わらぬ今への憧れに引き裂かれる物語は心を打つ。しかし全編を貫く明確なテーマが曖昧で、磐座の町だけが舞台で外国人や政治的動きの描写が皆無なため社会的広がりに欠ける。一応風呂敷は畳まれるが小さくまとまった感が拭えなかった。2022/02/10

旅するランナー

312
変質体、虚ろ舟乗り、血切り、通い路、木霊、キャンプ...謎の言葉が散りばめられ、不思議な世界に連れていかれる、意表を突くSF・ちょっぴりホラーなジュブナイル小説。人類の運命・進化・未来へと繋がる、想定を超える壮大で幻想的な展開を楽しめます。あなたの想像力・空想力・許容力が試されます。2022/02/20

青乃108号

304
恩田陸は4作品目の読了だけど、あの傑作「蜜蜂と遠雷」と同一作家の作品とは思えない程、残念な出来の作品だった。無駄に長い。長い割には見せ場が少なく、要らないなと思わせる場面が延々と続く。会話文が上手くない。二者の会話中、一方の聞き手が「~って?」とオウム返しする事が異常に多くウンザリしてくる。最大の欠点は物語の決着をきっちり付けられず、まるで途中で投げ出してしまったかのような、え、これで終わり?と思わせる結末にある。これだけのページ数を費やして、読み手の時間もそれなりに多く費やさせて、これでは納得出来ない。2025/02/03

うっちー

254
超大作。家族、生と死について恩田さんの想いが伝わってきました2022/02/08

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