本当は誤解だらけの戦国合戦史―信長・秀吉・家康は凡将だった

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本当は誤解だらけの戦国合戦史―信長・秀吉・家康は凡将だった

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198650902
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0021

出版社内容情報

信長・秀吉・家康は、実は戦が下手くそな凡将だった。それなのになぜ天下をとれたのか? 歴史の定説を覆す驚天動地の論考!

内容説明

信長・秀吉・家康は合戦が下手くそだったのに、なぜ天下をとれたのか?これまでの定説をひっくりかえす驚天動地の論考!

目次

戦国の七英雄を戦略で比較する
桶狭間合戦は、どちらを向いても謬説だらけ
美濃攻略と上洛戦に見る信長の短所と長所―信長が東海地方に向かわなかった理由
謎だらけの姉川合戦―なぜ特筆されるのか?
石山本願寺との死闘―弱すぎる信長
長篠合戦の幻想
手取川合戦で格の違いを見せつけられる
秀吉の軍事的天才が顕著な三つの分野「大返し」「城攻め」「大軍の運用」
源義経を誤用した小牧・長久手合戦
秀吉の限界―海軍戦略の無知が唐入り(朝鮮出兵)を失敗させた
城攻めだけでなく野戦も下手だった家康
関ヶ原合戦の頼みの綱は謀略
大阪の陣でも頼みの綱は謀略
信長・秀吉・家康の本当の実力

著者等紹介

海上知明[ウナカミトモアキ]
NPO法人孫子経営塾理事、昭和12年学会理事。中央大学経済学部卒業後、企業に勤務しながら大学院に入る。2002年3月、博士(経済学)。日本経済大学教授を経て現職。東京海洋大学・芝浦工業大学講師を務める。戦略研究学会古戦史研究部会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

H2O_HoriHori

7
モンスターをレベルを上げて物理で殴るのが信長、ポケモンやってるのが秀吉、モンスターのMP切れを待つのが家康。 家康の江戸幕府の制度のコンセプトが戦後日本の軍事の扱い方に近いな、と感じた。 なにより大事なのは、政略と戦闘までの敵味方の環境整備(戦略)、そして現場とタイミング(戦術)なんだと思った。 天下人3人は、いずれもその3つにおいては名将レベルじゃなかった。しかし一部で秀でたものと運が良かった。 やっぱり、信玄や謙信クラスだと戦う前に勝つプランを描ききってるんだな、と。2020/10/03

ねこねこ

6
「戦に勝つのは、腕っぷしだけじゃない」ことを、天下を取った三武将を例に詳しく述べた本。 その一方、戦史研究で「勝った戦だから戦略的にも正しい」とか、「戦略的には勝ててないけれど、勝ったことになっている戦」なんていう見方も提示されていて面白い。合戦そのものだけ見ても、戦国時代を勝ち抜いた武将の戦の実相は分からない。著者の戦略を軸とした視点は、国家経営、外交、政治など、実は現代でも参考になる。 白村江の戦いから秀吉の朝鮮出兵、戦前の大陸政策など、古代から近現代まで「失敗の法則性」にも気付く、戦略入門の副読本。2020/09/02

せいや

4
織田信長は大軍を動員して勝つというのが基本。美濃攻略戦にてこずり、姉川合戦は辛勝、石山合戦では正規軍ではない相手に苦戦、手取川合戦では上杉謙信に格の違いを見せつけられており、合戦はさしてうまくはない。豊臣秀吉は大返し、城攻め、大軍の運用は評価できるが、海軍戦略がなく、唐入りで失敗している。徳川家康は三河一向一揆で苦戦し、三方ヶ原合戦では武田信玄に一蹴されている。関ヶ原や大坂の陣でも謀略のみで勝っており、実は野戦も下手。合戦の巧みさでは上杉謙信や武田信玄の方が別格という評価が個人的には嬉しかった。2020/09/17

佐藤春海

3
一度読み始めたらやめられない面白さがこの本にはある。内容は正直、家康びいきな自分には面白くない。家康は城攻めだけではなく野戦も下手くそだったと言うのだから。が、内容を読むと認めざるを得ない。認めるところは認めている。政略や謀略はその下手くそさを補ってあまりあるものだと。完璧な万能の天才などいない。それは信玄や謙信でもと。確かに彼らは2人揃って後継者問題で失敗した。大坂の陣で豊臣家が取った籠城策は小田原攻めにおける北条氏とまったく同じ失敗をしているという記述は目からウロコだった。名著だ。素晴らしい。2022/12/05

ひよこ

3
長所を伸ばして欠点を補う2020/12/06

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