内容説明
メキシコ湾の夜明けは稲妻に震える。デイヴ・ロビショーは驚くべき前歴をもつ元警官だが、今は貸しボート屋を開き二人めの妻アニーと静かに暮らしている。ある朝、黒煙をあげた飛行機が海に墜落した。4体の死体が漂う機内から、ロビショーは生き残った少女を救い出した。翌日の早朝、出入国管理局の役人が少女を探してロビショーを訪ねてきた。役人は死体は3つで、飛行機はエル・サルヴァドルから不法入国だという。政府はなぜ死体を隠すのか?忍び寄る何者かが、嗅ぎまわるのはやめろとロビショーを脅かす。が、ロビショーはやめることができない。彼のなかの悪魔が目覚めたのだ。名作「ネオン・レイン」に続く待望のシリーズ第2作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
56
『ネオンレイン』に感心して続編を手に取る。主人公は刑事をやめ妻になったアニーと釣り餌屋をはじめて、静かに暮らしてたが…… 文学的な叙情あふれる文章や巧い会話に感心するのだが、ちょっとかったるい。ページを捲るのがなにか辛いねん。何度も中断してしまった。南部のケイジャンたちの独特な風俗描写などは悪くないがくどく感じる。なによりも展開が遅く感じるのだ。主人公の内面の描写などを見せたいのは分かるのだが。この作家はほかに数冊積読しているが読破に気合が必要かと構える。ファンであれば。2017/04/06
Dr. Hiro Tanaka
0
アメリカ南部の情景描写が好きだ。話も十分に面白いし、やはりネオンレインの良さは消えてなかった。事件が落着してから短い後日談の風景もいいな。2023/03/01