出版社内容情報
帯刀家六人はもちろん、竜頭町の面々が総出演で贈る、待望のシリーズ外伝!!「まゆたん、今年の夏祭りも山車を引かないのか?」
中学で女官を卒業して以来、祭りは見ているだけだった真弓。今年はどうしようかと迷う真弓は、勇太を見て内心びっくり!!顔を顰め、なぜかとても嫌そうなのだ。けれど勇太は、理由を決して言ってはくれない──。
一方、花屋の龍も、恋人の明信の様子がおかしいことに気づく。誰より早く囃子隊の笛の稽古を始めているのに、明らかに酷く憂鬱そうで…!?
菅野彰[スガノアキラ]
著・文・その他
二宮悦巳[ニノミヤエツミ]
イラスト
内容説明
「まゆたん、今年の夏祭りも山車を引かないのか?」中学で女官を卒業して以来、祭りは見ているだけだった真弓。今年はどうしようかと迷う真弓は、勇太を見て内心びっくり!!顔を顰め、なぜかとても嫌そうなのだ。けれど勇太は、理由を決して言ってはくれない―。一方、花屋の龍も、恋人の明信の様子がおかしいことに気づく。誰より早く囃子隊の笛の稽古を始めているのに、明らかに酷く憂鬱そうで…!?誰だって、家族にも恋人にも言えない秘密を抱えている―。丈の何気ない一言が、家族の団欒に波紋を投げる、夏祭り前夜!!帯刀家六人はもちろん、竜頭町の面々が総出演で贈る、待望のシリーズ外伝!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
41
繊細な明信と真弓。お互いを思い遣る龍と明信・勇太と真弓、私達夫婦4年どころか×10年以上暮らしているが、こんなに深く悩んだ事が無い。爺様と娘達はなんらイチャモンつけたい妻であり母ではあるがどうやら私にも秀の要素が・・。10巻をあえて飛ばしましたが達也の不憫さが可愛くなってきました。2020/01/18
ダージリン
28
相手のことを想いすぎて、ぐるぐる悩む登場人物達。同じように繊細に悩むことはできなくなりましたが(笑)、だからこそ真摯に向き合う姿に惹かれるのかもしれません。2018/12/16
那義乱丸
16
「担当編集者は嘘をつく」と同じ時間軸。あちらは4月、こちらは5月始まり。大学2年生と社会人2年目の真弓と勇太の成長したからこその心の揺れ動きが描かれる。相手が自分に望むことを深く考えすぎるあまりに自分のしたいことを見失い、選択できなくなってしまうという真弓のぐるぐるはまさに富士の樹海並みの深さ。勇太の本心も見えないので読んでる私も糸口がみつからなかった。そして、明信にもまた心の奥深くに抱えるものがあり。繰り返される日々の様々な出来事により、人はいくつになっても変化をし続けるのだとしみじみ感じるお話だった。2019/05/29
風鈴
6
なんかもう、感無量です。明信のことに気づかなかったことを自覚した龍ちゃんありがとう。ウオタツも、御幸ちゃんも八角さんも幸せになってほしい…。まだ四年しか流れてないのに、20年。いつかは終わってしまうのかもしれないけど、人が人を愛することというより、誰かと関わることや環境が変わることを受け入れること、成長すること。少しの変化でもその一歩が、ひとつが大事なのだと考えさせられます。次巻楽しみにしてます!!2018/12/30
chisarunn
3
20年以上、全十八巻も続いているお話の外伝なので(内容的には全然外伝じゃない)何組かカップルがあるのだがみんな互いに愛し合って落ち着いてしまっている。今さら浮気の何のというドラマは起こりようがない。しかし作者は登場人物の心の中のほんの小さな違和感を取り上げて巧みにドラマにしている。現実の恋愛なら流されてしまいそうなささいな葛藤。けれど、ホントに人生の最後まで「この人と生きる」なら、それは見過ごしてはならないものなのだ。十八の時にこれを読みたかったよ。2021/06/03
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- 洋書
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