音楽と洗脳―美しき和音の正体

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  • サイズ A5判/ページ数 192p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784198644741
  • NDC分類 761.14
  • Cコード C0030

出版社内容情報

本書は音楽の歴史の中に封印された謎を解き明かしながら、音楽の奥深い可能性に迫るものです。超高周波が入った新音源も初公開!

内容説明

多くの人が美しいと思っているピアノの和音。実は、この和音は数学的に協和していません。ピアノの和音はウワン、ウワンといったうなりを発生しているのです。であるのに、私たちの多くは、ピアノのド・ミ・ソの和音を美しいと感じています。一体どういうことでしょうか?本書は音楽の歴史の中に封印された謎を解き明かしながら、音楽の奥深い可能性に迫るものです。超高周波が入った本邦初の新バージョン音源も初公開!

目次

第1章 音楽と脳と神様と(音に影響される私たち;音に対してなぜか無関心な私たち ほか)
第2章 なぜ、人は音を好むのか?(あの曲はヒットしたのに、この曲はなぜヒットしなかったのか?;人間の脳はある特定の音のつながりを聴くと脳内ホルモンを放出する ほか)
第3章 音楽の原点回帰(現代音楽の諸問題;演歌は日本人の心の歌!? ほか)
第4章 超高周波と脳(瞬く間に駆逐されたレコード;CDの何が問題なのか? ほか)
第5章 初公開!特殊機能音源の秘密(音と脳機能と私と;機能音源と脱洗脳 ほか)
必ずお読みください!特殊機能音源の聴き方の諸注意

著者等紹介

苫米地英人[トマベチヒデト]
1959年、東京生まれ。認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)。計算機科学者(計算機科学、離散数理、人工知能)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同CyLab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、中国南開大学客座教授、苫米地国際食糧支援機構代表理事、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIジャパン日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長、公益社団法人自由報道協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョンノレン

52
広義の洗脳媒体としての音楽を全般的に語った部分は宗教の洗脳性強調以外は基本的に詳しい音楽書で述べられる域を出ない。また狭義の洗脳であるサブリミナル化された機能音源については概略のみ。音階と調律の歴史的推移を辿り純正調と平均律が人間に及ぼす差異に無頓着で平均律や固定ドでお茶を濁す日本の安易な音楽教育に警鐘。デジタル媒体は可聴域以外の情報排除で利便性は向上したが、超高周波も包含し視聴により脳内深部に到達するアナログ媒体は極めて貴重。後天的な絶対音感訓練は左脳拡大ではなく右脳収縮を来す。この本知識整理には有用。2024/12/28

11
☆☆☆☆☆ 昔から西洋では「音楽の規則性と美しさは神の御業を示すもの」。ピタゴラス音階、純正律に続き、よりシンプルな比率の平均律が発明され教会が採用すると共に、弾きやすさや調律のしやすさから平均律のピアノが普及した。黒鍵のド♯とレ♭は本来は異なる音であること、ヒット曲に多いコード進行があること、海外では純正律の音楽教育も受けていること、倍音成分が多ければ人の心地よさもそれだけ大きくなることなど初めて知ることばかりだった。極めつけは付属の機能音源CD。色々な音が混ざった音楽だったので不思議な気持ちになった。2018/11/06

たー

9
ピアノの和音が濁ってるって知らなかったなぁ。(図書館で借りたらDVD付いてなくて残念)2017/12/29

Sachi

6
宗教と音楽の関連は密接で平均律が採用されるに至った経緯など説明されている。ピタゴラス音律から純正律の採用そして平均律への変遷は音楽を勉強した人なら知っているとは思います。平均律はが狂っていることも知ってはいますが、どうしてそうなっていったのかの説明がさすが苫米地先生らいいなと思いました。ヨーロッパでは純正律と平均律を子供の頃から慣れ親しんで勉強していて、ここが日本の音楽教育と大きな差を生み出している、これは切実な問題だと思う。アナログ音源については最近レコードが結構売れてますね!2018/10/17

trazom

6
帯に「ご存知でしたか?ピアノの和音が濁っていたことを」とあるが、音楽する人は、そんなことはみんな知っている。平均律に限界があるという前提の上で、だからこそ、そこからどんな音を作って行くかを考えるのが「音楽」の本質である。鈴木秀美先生やクイケン先生の本を読むと、一流の音楽家は、ここまで繊細に音律にこだわるのかと、卒倒するほど感動する。この著者は、長調と短調は音の並びは同じだと単純に主張するが、ならば、旋律的短音階や和声的短音階をどう説明するのか。著者が、一体何を主張したいのかわからないまま読了してしまった。2018/03/19

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