GHQ焚書図書開封〈12〉日本人の生と死

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GHQ焚書図書開封〈12〉日本人の生と死

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  • サイズ B6判/ページ数 422p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198642242
  • NDC分類 023.8
  • Cコード C0021

出版社内容情報

戦前戦中まで脈々と生きていた日本人の道徳観・価値観を、戦後のGHQ史観を排し改めて読み直す。日本人の根幹にある精神性とはGHQ焚書によって戦後の歴史観だけでなく、日本人の認識(常識)まで歪められている!
戦前の日本人に息づいていた道徳観、価値観を描いている山中峯太郎の『日本的人間』、眞山青果の名著『乃木将軍』(焚書)と司馬遼太郎『殉死』徹底批判、さらに昭和を代表する知性・和辻哲郎の唯一のGHQ焚書『日本の臣道』、ホッブス、ベーコンからアメリカの国民性を鋭く見抜いた「アメリカの國民性」を取り上げる! 著者渾身のシリーズ第12弾。

西尾幹二[ニシオカンジ]
昭和10年生まれ。東京大学文学部独文科卒。同大学院文学修士課程を修了。文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家。著書に『ニーチェ』『国民の歴史』『国家と謝罪』『江戸のダイナミズム』等多数。平成23年より『西尾幹二全集』が国書刊行会より順次刊行されている

内容説明

GHQによって抹殺された「名著」復活―いまの日本人の特質・素晴らしさは、戦前の中にこそ生きていた!

目次

和辻哲郎「日本の臣道」
和辻哲郎「アメリカの國民性」
山中峯太郎『日本的人間』―動靜一如
山中峯太郎『日本的人間』―孝の呼吸
山中峯太郎『日本的人間』―破戒
眞山青果『乃木將軍』
乃木将軍と旅順攻略戦―司馬遼太郎批判
乃木夫妻の自決
乃木将軍の自決―司馬遼太郎『殉死』批判
司馬遼太郎の小賢しい人間解釈
便利すぎる歴史観―司馬遼太郎と小田実

著者等紹介

西尾幹二[ニシオカンジ]
昭和10年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒、同大学院文学修士課程を修了。文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネコ虎

10
和辻の講演録「アメリカの國民性」は狡猾な英米の本質を抉る現代に通ずる優れもの。(丸山眞男は回顧録でひどいものと頭ごなしに否定) 本書の中心は真山青果の戯曲を通じての乃木論と司馬遼太郎批判だ。乃木は甚だ日本人的であるがその評価は難しい。乃木が無能愚将と言われるようになったのは司馬の貶めが原因だ。西尾先生は司馬に心底怒っている。「しゃらくせい」「利いたふうな口をきくな」と。「坂の上」も「殉死」も作り話が多く皆騙された。日露戦後の日本否定の司馬は乃木の責任だと。一時保守は司馬史観を持ち上げていたが見直しが急務。2016/10/25

軍縮地球市民shinshin

9
GHQに焚書された本を紹介するシリーズの最終巻。今回は和辻哲郎、山中峯太郎、真山青菓の本が紹介されている。後半は乃木将軍の評価についての司馬遼太郎批判。しかし結局乃木が名将か愚将という話は主観に左右されるので、両者の主張は水掛け論になってしまうだろう。2017/04/08

Ted

4
'16年8月刊。○乃木希典の人物像について戦後、司馬遼太郎が『坂の上の雲』のような俗受けする大衆小説を通じて不当に貶め「無能で時代錯誤な軍人」のようなイメージを流布させたことに対し先生は激怒しておられます。当時の常識的な戦術に照らせば肉弾突撃を無意味に繰り返した司令官では決してなかったのみならず、あの不利な条件で旅順を陥落せしめたのは寧ろ偉業とさえいえる。2人の息子を戦線で失わせ、真冬でも暖を取ろうとせず、忠を尽くした明治大帝に殉じる明治人の生き方は責任を取るとはどういうことかを理屈抜きに垂範してくれる。2016/11/06

じろう

0
和辻哲郎の戦中期の本はそりゃあ検閲があるんだから迎合的になるだろう。真山青果と司馬遼太郎の乃木評価についても西尾さんのはバイアスがかかっている。「殉死」をずいぶん前に読んだが乃木に悪意を抱かせるような内容ではなかった。戦術家としては無能だろうが人間的には立派な人だという印象だったように思う。真山青果は古すぎる。乃木小説を読むなら司馬遼太郎にしなさい。2023/10/03

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