出版社内容情報
引っ越してきたばかりのなじめない町を、犬といっしょに歩くうちに、見えてきたのは…? 少年の12歳の春をみずみずしく描く。
一年前に東京から引越してきた陽太は、亡くなった母の故郷、奈良で、小学校の卒業式を迎えた。仲のいい友だちもまだいないし、いいな、と思う女の子に声をかけることもできない。春休み、どう過ごそう、と思っていたら、思いがけず、飼い主とはぐれたフレンチブルドッグを飼うことになった。飼い主を探して、犬といっしょに奈良の町を歩くうちに、さまざまな出会いがあり、陽太の日々は変わり始める…。12歳の春をみずみずしく描く心に残る物語。
【著者紹介】
西田俊也…1960年奈良市生まれ。1989年作家デビュー。マンガ原作、作詞、映画脚本などを手がける。児童文学・YAの作品に「両手のなかの海」「少女A」、大人向けの作品に「lovehistory」(メディアファクトリー)「やんぐとれいん」(文藝春秋)など。
内容説明
一年前に東京から引越してきた陽太は、亡くなった母の故郷・奈良で、小学校の卒業式をむかえた。仲のいい友だちもまだいないし、気になっている女の子には声をかけることもできない。父は仕事でいそがしいし、春休みは何をしてすごそう…と思いながら、川べでぼんやりしていると、とつぜんホームレスの男から、フレンチブルドッグをもらってしまった。「迷い犬らしい。飼い主を捜してやれよ」といって、男は姿を消してしまう。犬だけでなく、動物を飼うこと自体が初めての陽太。とまどいながら、犬といっしょに、奈良の町を歩く日々が始まった。犬がいるおかげで、さまざまな出会いがあった。気になっていた女の子久留實の、意外な素顔にふれたり、子どものころこの町で犬を飼っていたという母に、近づいた気がしたり…。そしてついに、もとの飼い主が見つかったとき…?十二歳の春をみずみずしく描く、心に残る物語。小学校中・高学年~
感想・レビュー
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