出版社内容情報
アメリカの絵本の黄金期に活躍した、『もりのなか』『ペニーさん』のエッツの知られざる名作を、松岡享子の訳で贈ります。
馬やヤギなど、いろいろな動物となかよく暮らしているペニーさんのところへ、ある夜、サーカスからにげだしたチンパンジーとクマがやってきました。もうサーカスにはもどりたくない、という二匹に、心やさしいペニーさんは…? 『もりのなか』などで知られるエッツの古典絵本。ロングセラー『ペニーさん』『ペニーさんと動物家族』に続くシリーズ第三作・完結編。翻訳は東京子ども図書館の松岡享子。徳間書店の子どもの本・20周年記念作品。
【著者紹介】
マリー・ホール・エッツ…19世紀末米国に生まれ、20世紀前半の米国の絵本の黄金時代を築いた作家の一人。作品に、デビュー作「ペニーさん」「ペニーさんと動物家族」(以上徳間書店)、「もりのなか」「またもりへ」「わたしとあそんで」(以上福音館書店)など。1984年没。松岡享子…神戸女学院大学、慶應義塾大学図書館学科卒業後、米国の大学で学び、公共図書館に勤務。帰国後,家庭文庫を開くかたわら児童書の翻訳、創作に携わる。1974年財団法人東京子ども図書館を設立。現在同館理事長。
内容説明
ある晩、ペニーさんのうちのヤギのスプロップが、木の上にいる、チンパンジーのスージーと、クマのオラフを見つけました。ふたりは、サーカスからにげだしてきて、もう、帰りたくない、というのです。でも、ペニーさんは、ふたりにいいました。「そのうち、おまえたちを買いとれるようにするから、それまで、がまんしておくれ」そして、スージーたちと、じぶんの動物たちもぜんぶつれて、サーカスをたずねていきました。すると…?ペニーさんと動物たちがまきおこす、ゆかいで、心あたたまる物語。「ペニーさん」「ペニーさんと動物家族」につづく第三巻、シリーズ完結編。
著者等紹介
エッツ,マリー・ホール[エッツ,マリーホール] [Ets,Marie Hall]
1893年、米国のウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。1935年、初めての絵本「ペニーさん」(徳間書店)を出版。その後、「わたしとあそんで」「もりのなか」(福音館書店)、「海のおばけオーリー」(岩波書店)、「ジルベルトとかぜ」(冨山房)など、つぎつぎと優れた絵本を生み出した。1959年に出版した「クリスマスまであと九日」(アウロラ・ラバスティダ文、冨山房)は、アメリカの絵本に与えられる最高の賞、コールデコット賞を受賞している。1984年没
松岡享子[マツオカキョウコ]
1935年神戸市生まれ。神戸女学院大学英文科、慶應義塾大学図書館学科卒業。米国の大学で学んだ後、公共図書館に勤務。帰国後、大阪市立中央図書館勤務を経て、自宅で家庭文庫を開き、児童文学の翻訳、創作、研究を続ける。1974年、石井桃子氏らとともに、財団法人東京子ども図書館を設立。以来現在まで、同館理事長として、子どもの本の啓蒙と普及活動にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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