出版社内容情報
専門書や実用書ではない、人工肛門(ストーマ)保持者のガン生還記録。
大腸ガン発症、肝転移、3度の手術。ガン闘病を支えたのは「走る」こと。自分のペースでゆっくり走る。苦しいときこそゆっくりと。それは人生も同じであった。頼もしい妻に背中を押され、ガンと真摯に向きあっていく。人工肛門という戦友とともに。金沢大学名誉教授が告白する、感動マラソン闘病記。
やはり病気とは体力勝負なのだという実感が高まった。ホノルルマラソンまでの連戦連敗、韓国で身動きができなくなりそうだった体力の低下、さらには金沢までの移動も体力勝負だった。
がんの原因を熟考しつつ、反省すべき生活習慣はあらため、しかしさらにいっそうの体力づくりでがんの再発を防ぐしかない。わたしは病床から眺める空に誓った。
(本文より)
【著者紹介】
1945年愛知県稲沢市生まれ。元金沢大学医学部教授。39歳でジョギングを始め、41歳のときに初の市民マラソンに参加。以来、遅走・楽走をモットーにフルマラソン21回をはじめハーフ、20K、10Kなど600回余の完走を果たし、生涯ランを目指す。2005年8月に大腸がんを手術後、3度の転移や手術、化学療法を経験。2013年3月、最終手術後5年無再発を達成し、がんサバイバーとしての経験を多くの人に伝えるべく活動中。金沢大学の教授時代よりランと闘病を記録したエッセー、「後遅走サンデー」シリーズをライフワークとして刊行し続けている。
内容説明
晴れて摘出、術後1カ月で10キロ完走。負けるな人工肛門、42・195キロ完走!3度のガンを乗り越えて、累計11000キロを走破中!!
目次
序章 ストーマで市民マラソンに参戦!能登島ロードレース
第1章 最初のがん発覚―緊急手術へ
第2章 がんは克服できる!
第3章 がんは再発するものと認識
第4章 絶えざる闘いの日々
第5章 術後五年の無再発生存をめざして
第6章 術後五年を達成し、オストメイトとして生きる
著者等紹介
山本悦秀[ヤマモトエツヒデ]
1945年(昭和20年)、愛知県稲沢市生まれ。金沢大学名誉教授。39歳でジョギングを始め、41歳のときに初の市民マラソンに参加。以来、遅走・楽走をモットーにフルマラソン21回をはじめハーフ、20K、10Kなど600回余の完走を果たし、生涯ランを目指す。2005年(平成17年)8月に大腸がんを宣告され計3度の手術や化学療法を経験。2013年3月、最終手術後5年無再発を達成し、がんサバイバーとしての経験を多くの人に伝えるべく活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba