乱丸〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 501p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198637330
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

主君の心を誰も知らぬか。天下布武を目前とする信長を待つ罠。十八歳の美しき近習はただ一人その罠を予見したが。戦国大河巨編!

天下布武を急ぐ信長。その野心は実現の一歩手前まで来ていた。信長が寵愛し、乱丸が師とも兄とも慕った近習・万見仙千代の死ののち、乱丸はただひとり信長の心の奥底を知る近習として重用される。父子にも似た信頼関係。だが、主のために身命を賭す覚悟の乱丸を惑わすひとりの女性が。さらに、覇者の知性と狂気を恐れる者たちもいた。異国から来たバテレン達。帝を擁する京の公家衆。そして……。乱世を生き急ぐ信長と乱丸を襲う炎の結末!

【著者紹介】
1955年静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に。95年、『剣豪将軍義輝』で、一躍脚光を浴びる。おもな代表作は『海王』『ふたり道三』『夏雲あがれ』『家康、死す』『風魔』『陣借り平助』など。

内容説明

永年の宿敵だった本願寺をくだし、朝廷さえ足下におき、天下布武の大望を果たす目前まできた信長。だが、心のうちは孤独だった。長く信長に仕える武将たちはおろか、もっとも身近な近習でさえ信長を恐れ、惑う。ただひとり乱丸のみが、「魔王の子」としてひそやかに信長と父子の絆を交わしていた。やがて乱丸は、光秀の心に兆した翳りに気づき、探りはじめる。すると、乱丸の心を揺らす者が現れた。女郎屋を営む謎のキリシタン女性・アンナ。主君への忠誠とアンナへの想いは秤にかけるものではないはずだったが…。運命の日の朝。乱丸は自らの想いを問われることになる。

著者等紹介

宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カピバラ

40
本能寺の変という最後を知っているだけに、どのように持っていくのだろう…と気になりつつ読み進めていたら、気付かないうちに壮絶な最後を遂げていた。森乱丸、本当にすごい人だ。乱丸という人のイメージがガラッと変わった。2015/02/25

ren5000

17
下巻は結末がわかってるだけにどう締めるのかな?というところも興味を持って読みました。それまで鋭すぎる乱丸が本能寺の変のときだけが鈍くなるのに違和感と明智光秀が謀叛する動機が弱くて説明不足なのが残念かな?臥牙丸がなんで五右衛門と仲違いして入れ替わったのかもわからない。でも一途に信長のために命をかけた乱丸の人生は堪能しました。2014/07/07

星落秋風五丈原

14
信長の寵童というイメージしかない蘭丸が、名前も変えて(乱)怜悧に信長の意を汲む名臣として活躍。でも女には弱い。石川五右衛門との意外な絡みあり。2014/11/08

Keystone

14
楽しかった上巻と比べると、下巻はトーンダウンしたような・・・。アンナに骨抜きにされた乱丸の情けないこと。上巻の聡明だった乱丸はどこに行ったのでしょうか。そもそも衆道の描写が全くなく、信長との関係にも疑問だらけでした。上巻が面白かっただけに残念です。2014/06/21

タカラ~ム

12
信長の寵愛を一身に受けて出世の階段を駆け上がっていく乱丸。それゆえに嫉妬や憎悪の対象ともなっていく。石川五右衛門、伊助との因縁。なんばんやのアンナに身も心も溺れていく様は、やはりまだ若いがゆえということか。誰もがよく知っている信長と乱丸、そして本能寺という歴史的事実を描くためか、情報量が過多になっている感は否めないが、ラストに向けて疾走するスピード感は迫力を感じた。2014/04/02

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