家に帰ろう―在宅緩和ケア医が見た旅立つ命の奇跡

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198636944
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0047

出版社内容情報

著書「穏やかな死に医療はいらない」で注目を集める緩和ケア医が記す、在宅死という看取りの現場から見えた命の尊さ、命の奇跡。

緩和ケアで注目の萬田医師による患者の看取りの真実。患者本人と家族、ともに心からお互いに感謝をもって別れを告げる、幸せな死のかたちとは何か。延命治療とは異なる、在宅でその日を穏やかに迎えた人々と萬田医師の間で交わされた心の交錯から見えてくる命のあり方。死とは? 生とは? 医療とは?

【著者紹介】
群馬大学医学部卒業。「緩和ケア診療所・いっぽ」所属。著書に「穏やかな死に医療はいらない」(朝日新書)。

内容説明

人生の最終章は家で迎える。過酷な延命治療を経て、病院で死を迎えるのではなく、亡くなるぎりぎりまで、自宅で自分の望むように過ごしたい。在宅緩和ケアを選んだ人たち、涙と感謝の記録。

目次

3つの願い―泉勇さん
嫁と姑と娘が迎えたその日―飯塚フジさん
「私はあと2、3日!」―金井明子さん
体は限界を超えていても―滝沢正夫さん
最後のメール―井上雄介さん
眠りについたあとに―中村玲子さん
父に言わせた「愛してる」―丸山節子さん
300歳のマラソンランナー―角田きよ子さん

著者等紹介

萬田緑平[マンダリョクヘイ]
在宅緩和ケア医。1964年生まれ。群馬大学医学部卒業。群馬大学付属病院第一外科に所属し、外科医として手術、抗がん剤治療などを行うなかで終末ケアに関心を持つ。2008年、医師3人、看護師8人から成る「緩和ケア診療所・いっぽ」の医師となり、常時、外来と在宅を合わせて80人ほどの終末期の患者を担当。休日は在宅緩和ケアを広げるための講演活動を積極的に行っている。群大医学部サッカー部OB会長でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バニラ風味

8
自宅に帰りたい患者。そうしてあげたいけれど、これからの生活に不安を感じている家族に対して、一筋の光が見えるような本です。ただただ「がんは怖い」と、現実から目を背けていては前に進めません。どんな病気なのか、という正しい知識を得た上で、その治療方法や、残された人生をどう生きるか、考えるべきですね。一患者としてではなく、一人の人間として向き合ってくれる方(医師)がいて下さる、そうして、そういう方と巡り合える方は幸せです。色々な方のケースが掲載されていて、家族の今後を考えるにあたって、とても参考になりました。2014/05/13

エル

3
自宅で最後まで自分らしく生きて亡くなっていった患者さんたちを見つめた緩和ケア医のお話。自宅で好きなものを食べて好きなことをして、最後まで自力でトイレへ行って、安らかに亡くなる。病院では出来ないことが自宅では出来る。死は100%起こるのだから病院で苦しむよりは自宅に帰って本人の希望を叶えてあげたいね。2019/06/10

OHモリ

3
●在宅で患者さんの最期を看取る事の多い仕事をしているのでこの手の本をよく読んでいるが今回も図書館本。読みはじめは若干食傷気味な気もしたがやっぱり「ふんふん」と思いながらどんどん読んで行った。「ちょっと違うかな」というところも無いではなかったし「それは自分のカラーではないな」というところもあったが、多くは「なるほどそういう伝え方もあったのか」「それはいいな」と思うものだった。 ●物語として涙するところもあったが、自分にとっては聖書とまではいかなくとも、考え方や言葉の貴重なレシピ集として役立たせたい本だった。2018/05/15

monge

2
これは終末医療について考えるのに知っておくべき本。選択肢を広げる意味でもこういう施設が増えて欲しい。知っているのと何も知らないのでは全然違う。2014/01/11

マンゴー

1
関わる人たちの前向きさ、心の強さを感じた。私が当事者(介護する側される側、両方の立場)になったら覚悟ができるのだろうか、毎日泣いてばかりではないか…皆さん素敵な旅立ちで涙が止まりませんでした。2013/12/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7533623
  • ご注意事項

最近チェックした商品