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吉本隆明はどうつくられたか

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  • サイズ B40判/ページ数 283p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198636357
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

吉本隆明の思想に、実人生はいかなる契機を与えたのか。吉本の思想が誕生してくる過程を立体的にわかりやすく描く異色の評伝

吉本隆明は、独自の歩みで思想を屹立させてきた。戦後最大の思想家とも呼ばれるその思想はきわめてユニークで、その文体の特異性もあり、わかりにくさもともなうのが吉本隆明である。本書では、吉本本人が自己の精神形成を振り返った際の発言や叙述に則し、実生活のあり様を参照していく。そして、吉本がどのような感性で思春期・青年期・壮年期を生きたのか、その延長として何を思想として結実させ、表現してきたのかを辿る。

【著者紹介】
1947年、埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。70年、徳間書店に入社。一貫して編集部門を歩き、92年より吉本隆明氏の担当編集者となる。2002年、ノンフィクション部門の編集局長を最後に退社。フリーとなり、書籍編集に携わる。吉本氏の口述原稿のまとめもおこない、独立後の10年間で6冊の〈吉本〉本の構成を担当。著書に『「語る人」吉本隆明の一念』(光文社)などがある。

内容説明

2012年3月にこの世を去った吉本隆明。大正、昭和、平成を生き抜いた戦後最大の思想家は、どのような生活環境に身を置き、育まれていったのか。担当編集者・口述構成者として吉本隆明の関連書籍に携わってきた著者が、彼の過ごした「思春期」「青年期」「壮年期」を膨大な文献から探る。若き日の米沢時代、敗戦の影響、吉本思想の一貫性―。偉大なる思想家の細やかな心的風景がくっきりと浮かび上がる異色の評伝。

目次

第1章 “誕生”の爪痕
第2章 “米沢時代”の心的風景
第3章 天皇の“像”
第4章 “敗戦”の風景
第5章 戦後の彷徨
第6章 “詩”から“批評”へ
第7章 安保と挫折
第8章 自立の思想

著者等紹介

松崎之貞[マツザキユキサダ]
1947年、埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。70年、徳間書店に入社。一貫して編集部門を歩き、92年より吉本隆明氏の担当編集者となる。2002年、ノンフィクション部門の編集局長を最後に退社。フリーとなり、書籍編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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