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温泉失格―『旅行読売』元編集長が明かす源泉かけ流しとこの国の温泉文化の真偽

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198635558
  • NDC分類 453.9
  • Cコード C0026

内容説明

20年以上もの間、僕は、日本の温泉のいったい何を見てきたのだろうか、いったい何を知った気になっていたのだろうか―旅行専門誌の老舗、月刊『旅行読売』の編集長を務め、全国2000湯への入浴経験を持つ紀行作家を驚愕させた真実。「源泉かけ流し」は本当に清潔で安全だったのか?タダのお湯を温泉として有難がってはいないか?温泉旅行前に必読、この国の温泉事情がすべてわかる入門書。

目次

第1章 源泉かけ流し原理主義が何をもたらしたか
第2章 源泉かけ流しとはそもそも何だ?
第3章 不潔な源泉かけ流し温泉の存在
第4章 安全な温泉とはどういうものか
第5章 だから温泉法は改正しなければならない
特別付録 ここは信じられる!安全名湯68軒

著者等紹介

飯塚玲児[イイズカレイジ]
昭和41年9月20日、愛知県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業後、(株)旅行読売出版社に入社。月刊「旅行読売」編集部記者、情報版編集部・副編集長、季刊ムック「クチコミおでかけ旅情報」編集長、月刊「旅行読売」編集長を歴任した後、退職独立。現在、編集プロダクションLazy Office代表。フォトグラファー、フリーライター、温泉入浴指導員、温泉ソムリエマスターとして旅行・温泉等をテーマとしたメディアを中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

67
「浴槽を掃除しない100%源泉掛け流しと毎日掃除する循環ではどちらが新鮮か」というようなケーススタディをまとめた1冊。温泉に関する法規や条例が穴だらけで、実効的ではないことは良くわかった。複数の「温泉研究家」に取材し、同じ記述が繰り返し出てきてなんだかまとまりがない。つまり、この本自体が、「複数の源泉を引いてきて、加水して循環している温泉」のような構成になっている。意図的にそうしたのだったらエライ。が、どうもそうでもないようだ。この種の書物は「情報の垂れ流し」にならない様に気をつけてもらいたいものです。2015/04/25

ピオリーヌ

7
飯塚玲児『温泉失格』読了。源泉かけ流しであれば良いという、「源泉かけ流し原理主義」に疑問を投げかけた意欲的な本。浴槽の清掃頻度など各温泉に投げかけたアンケートには生々しい数字も並ぶ。自分の温泉に対する認識を見つめ直すきっかけとなる一冊。2021/04/17

いくっち@読書リハビリ中

7
たしかに不衛生なくらいなら、源泉かけ流しじゃなくたっていい。フレッシュ、フレッシュと連呼しているが、たぶん私はそのフレッシュさがわからないと思うんだ、うん。源泉かけ流し原理主義はほとんどマスコミのせいだよね。2013/07/06

NOVE

5
私はいま乳頭温泉にいる。お世話になる宿に付箋付きで置いてあったのがこちらの一冊。「源泉かけ流し」こそ最高の温泉と思われがちだが、実態はどうなのか。浴槽の衛生管理を軸に有識者や従事者に取材した内容がまとめられたもの。結論はというと、キレイな源泉かけ流しが一番良いけど、難しいなら循環・加水・加熱を適切に活用したキレイな温泉が良いよね、というそりゃそうだろ!な内容。まあ、湯質が分かりづらい現状があるんだけど。それはともかく雪の乳頭温泉は大変素晴らしく、この景色と文化はこれからも残って欲しい。2019/02/10

Humbaba

2
正しく管理されていれば、かけ流しの温泉がもっとも良い。ただし、それは循環式を否定するものではない。かけ流しでは清浄さを保てないからこそ、循環式を選択する。正しく管理されず、不潔な水がとどまってしまうくらいなら、循環式によって汚れを取り除くほうがよほど素晴らしい温泉に近づく。2013/07/25

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