モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22X30cm
  • 商品コード 9784198635039
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

内容説明

本をこよなく愛する青年モリス。ある朝、はげしい風がふきあれ、町もモリスも、みんなふきとばされてしまった。すべてをうしなったモリスがふしぎな空とぶ本にみちびかれてたどりついたのは、本たちのすむ館だった…。世界中の本好きに贈る、本への愛にみちたファンタジックで優しく切ない物語。

著者等紹介

ジョイス,ウィリアム[ジョイス,ウィリアム][Joyce,William]
1957年生まれ。作家、イラストレーター、映画制作者。ニューヨークタイムズ誌でベストセラーリストに入った『The Man in the Moon』や「Guardians」シリーズなど、質の高い児童書を発表。絵本「ローリー・ポーリー・オリー」シリーズはテレビアニメ化され、8年間にエミー賞を三度受賞する。自身でもアニメーション制作の仕事を手がけるようになり、ピクサーアニメーションスタジオの仕事に参加。2009年、映像の分野で活躍するブランドン・オルデンバーグと共に、ルイジアナ州シルバーポートに、物語とアニメーションの制作会社「ムーンボットスタジオ」を設立する

おびかゆうこ[オビカユウコ]
小比賀優子。国際基督教大学教養学部語学科卒。出版社勤務、ドイツ留学を経て、現在は子どもの本の翻訳にたずさわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

173
この世で一番大切なもの。毎日感じるままに手にして、ときに溢れる感情を記し、さざ波を抑える言葉を教えてくれるもの。いつも傍らにあるのに突然失くなってしまったら。途方に暮れたモリスの物語がはじまる。私たちを待っている。机の上に置かれた本が風に捲られたら、その頁を読んでみるといい。偶然ではなく導かれているのかもしれない。迷い込んでしまったら何日も戻ってこれないけれど。愛するものをより愛することのできる絵本。幾度も春が過ぎれば、いつの日にか旅立ちを迎える。刻まれた青い本は少女の手に渡り、また新たな物語がはじまる。2023/04/09

KAZOO

163
どうも絵を見ていたら映像的な感じがしたのですが、アニメーションを絵本にしたもののようですね。本というものは読み手が変わっても存在していくし、書いた人がいなくなっても存在していく、ということを言いたかったのでしょうね。主人公は本だという気がしました。映画を見たかった。2016/10/11

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

106
本好きのためのファンタジー。こよなく本を愛する青年は自分でも本を書いていた。ところがある日、嵐がきて彼は全てをなくしてしまう。途方に暮れる彼の目の前に信じられない光景が。本が空を飛んでいる! その本に導かれ一軒の建物にたどり着く。そこは本たちが住む館だった……。2012年アカデミー賞短篇アニメ賞受賞作。次にiPadのアプリが出て、3つめの版として出版された絵本。本と共に生きて、自分の生涯を一冊の本にする。彼が本を大切にしたように、本たちも彼を大切にしてくれた。優しくて切ない物語。2012年10月初版。2016/05/04

吉田あや

80
本に魅せられ、本とともに生きる青年モリス。ある朝突然空が暗くなり、風がごうごうと吹き荒れ、町ごと吹き飛ばされすべてを失い茫然とするモリスに、まるで昔からの友達のように笑い「おいで」と合図する1冊の本に導かれ辿り着いたのは本たちが住む館。それからの長い年月、傷んだ本を治し、みんなに本を貸出し、喜びも悲しみも本たちと分け合い過ごすモリスがお別れの日に本たちに残したものは…。本を開けば、いつでもまた物語は始まる。本への愛と祈るような穏やかな時間をまるごと抱きしめたくなった。2016/04/20

masa@レビューお休み中

77
あぁ、なんとも幻想的で、夢のようなお話なんだろう。本好きであれば、誰しもモリスがいた世界に行きたいと思うのではないだろうか。本がなによりも大好きで、いつでも、どこでも本を読んでいたモリス。ところが、ある朝突然、風が吹き荒れてすべてが吹き飛ばされてしまう。家も町も、もちろん大切にしていた本もすべてなくなってしまう。でも、彼はたどり着いてしまう。本が空を飛んでしまう不思議な世界に…。きっと、彼にとっては大好きな本があれば、どこでも誰とでもうまくやっていけるのだろう。モリスはとっても幸せだったんだろうなぁ。2013/02/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5532883
  • ご注意事項

最近チェックした商品