内容説明
ムーミン谷を冷たい風がふきぬける頃、ムーミントロールが友達のスナフキンのところへ行ってみると、スナフキンは「春のいちばん初めの日」に帰ってくると約束して旅立ちました。
著者等紹介
ヤンソン,トーベ[ヤンソン,トーベ][Jansson,Tove]
1914年‐2001年。フィンランドのヘルシンキ生まれ。作家、画家。1945年に出版された『小さなトロールと大きな洪水』を皮切りに「ムーミン」シリーズを発表し、世界的に高い評価を獲得。国際アンデルセン大賞をはじめ、数多くの賞を受賞した
ヤンソン,ラルス[ヤンソン,ラルス][Jansson,Lars]
1926年‐2000年。フィンランドのヘルシンキ生まれ。フリーの作家として推理小説などを書いていたが、のちに姉のトーベと共にムーミンのコミックスを手がける。1960年から1974年までは、ひとりで新聞連載を続けた
当麻ゆか[トウマユカ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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43
初版2011年。自分を置いて、旅に出かけていってしまうスナフキンのことを思うと、寂しくて仕方ないムーミン。二人の関係は「ふたりはともだち」のカエルくんとはまた少し違った深さがありますね。スナフキンは必ず戻ってきてくれるけれど、会えない時間は、とっても長く、寂しく感じるもの。大切な人に会えない時間を、どう過ごしたらいいか。次に会えたときのことをイメージして。次に会えた時とき、こんなことを話そう!とかを考えたりして。その時間を楽しむ方法を、もう少し覚えなきゃなー。ムーミンの強さを真似られたら、いいな。2015/03/06
tokotoko
40
ムーミン3作目。こんな暑い日に読むと、暑さを忘れます。どんどん冬に向かうお話です。風が冷たく吹き抜けてくるのに気づいてしまった、ムーミン。とってもさみしくなります。それは、スナフキンとのお別れが近づいたサインだから。あっけなく旅立つスナフキン。残されたムーミンは・・。とても心に残る場面がありました。ムーミン谷の仲間達が、冬眠の前に、「よくねむれますように」って、集まってカンパイするところです。あったかい願いごとのカンパイだなぁって!最後のページのムーミンが、カッコよかった。お疲れさま、って言いたくなった!2014/05/31
ふう
34
ムーミンの素直な気持ちが、大人の心にもまっすぐに入ってきます。誰かを思うことの温かさ、そして寂しさ。でも相手も同じように寂しいのだと気づくと、穏やかな気持ちになれます。誰かを思うことの幸せをより深く感じるようになります。 言葉は少なくてもわかり合える人がいる、相手の心が思いやれるというのは素敵なことですね。 本とは関係ないことですが、2013ムーミンのカレンダー、手帳、用意しましたよ。2012/11/15
りーぶる
29
ムーミンは、本当に優しくて、思いやりが深くて、感情が豊かで素敵。こんな風に昔は思っていなかった。アニメもっとちゃんと見れば良かった。冊数を重ねるにつれムーミンの虜になる私。スナフキンが旅立ち、ムーミンが眠る日。ぐっすり眠ってね・・・って私も思います。言葉に出来ない思いを感じ取れるって大切。感じ取り過ぎて生きにくくならない程度に、娘にも見習って欲しい。ミィの自由で直球すぎる言葉もちょっと好きになってきた。(2歳4ヶ月)2018/11/28
p.ntsk
29
冷たい風が吹き抜けるムーミン谷に冬の訪れ。友達のスナフキンは春まで旅にでます。寂しいけどしばしのお別れ。ムーミントロールはスナフキンからの包みと手紙でなぐさめられ春の再会の喜びで嬉しくなります。冬眠を迎えるムーミン谷のほっこりした雰囲気に癒されました。2014/06/08