内容説明
「絶対不可能」をくつがえす!いま注目の若き「植物探索者」が語る「人の意識を変える植物の力」。
目次
第1章 人の意識を変えた花
第2章 記録と記憶に残る花
第3章 皮肉の花
第4章 苦しみの花
第5章 死の花
第6章 かけひきの花
第7章 縁を結ぶ花
第8章 快楽の花
第9章 奇跡の花
著者等紹介
西畠清順[ニシハタセイジュン]
1980年生まれ。明治元年からつづく植物卸問屋「株式会社花宇」の5代目。21歳から世界中を周り、日本に入ってきていない珍しい植物を追い求める。国内外を問わず、年間2000件以上の依頼をこなし、その選択眼は高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にし
55
プラントハンターは植物を探して世界中を飛び回る花屋さん。(ここでいう花は植物全体の事)花屋といっても花のプロに花を卸す問屋さんですからスケールが違います。思えば多肉植物も原産地はアフリカ大陸だったりで西畠さんの様な人が世界中から日本に珍しい植物を仕入れてきてるんですね。旅日誌としても充分楽しめる内容ですが花に対して真摯な姿勢が貫かれて非常に面白かったです。「その花を愛し、その根を想う」花が結ぶ縁を大切にする素敵な言葉でした。2014/01/31
Rosemary*
46
花木の卸問屋「花宇」の5代目であり、プラントハンターの西畠清順さんの一冊。世界を股に掛けたスケールの大きさと情熱に圧倒されました。私たちの生活に彩りと潤いを与えてくれる植物が流通される裏側、検疫の件など大変興味深く勉強になりました。銀閣寺の花稽古での「花瓶の中にあって見ることができない部分をいかに美しく活けるか」などまさしく見えない部分と過程が大事であると言う心のもち方を教えていただいた気持ちです。「その花を愛し、その根を想う」素敵な言葉でした。2015/02/28
ふろんた
29
変わったお仕事だし、その仕事をする著者もぶっ飛んでる。植物を輸送すること、特に輸入に関しては検疫など困難が多い。2014/11/11
yukari
24
へええ!という珍しい植物が沢山紹介されていました。ひまわりの新種の「ひまわる」って、正直言って私にはちょっと気味が悪かったのですが・・・新種発見や、珍しい植物を輸入する情熱には恐れ入りました。2013/04/13
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
19
明治時代から続く植物卸5代目によるお仕事日記。華道家や花愛好家の求めに応えて世界中を駆け巡りプラントハントします。プラントハンターという仕事には昔から興味があって、研究書の類を読んでた事があります。黒船ペリーやシーボルトが来日した時もプラントハンターが同行していたんですね。レベルは天地ほど違うけど、僕も華道の先生の依頼で山に枝切りに行かされた事があります。ウエディングブーケを作る時は、先輩から「100本のバラからこの空間に相応しい3本を選べるか」テストされました。ダメ出しされると次に進めないのです。2014/04/19