講談社現代新書<br> 知能とはなにか―ヒトとAIのあいだ

個数:
電子版価格
¥957
  • 電子版あり

講談社現代新書
知能とはなにか―ヒトとAIのあいだ

  • ウェブストアに151冊在庫がございます。(2025年05月22日 14時01分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065384671
  • NDC分類 141.1
  • Cコード C0240

出版社内容情報

チャットGPTに代表される生成AIは、機能を限定されることなく、幅広い学習ができる汎用性を持っている、そのため、将来、AIが何を学ぶかを人間が制御できなくなってしまう危険は否定できない。しかし、だからといって、AIが自我や意識を獲得し、自発的に行動して、人類を排除したり、抹殺したりするようになるだろうか。この命題については、著者はそのような恐れはないと主張する。少なくとも、現在の生成AIの延長線上には、人類に匹敵する知能と自我を持つ人工知能が誕生することはない、というのだ。

その理由は、知能という言葉で一括りされているが、人工知能と私たち人類の持つ知能とは似て非なるものであるからだ。

実は、私たちは「そもそも知能とはなにか」ということですら満足に答えることができずにいる。そこで、本書では、曖昧模糊とした「知能」を再定義し、人工知能と私たち人類が持つ「脳」という臓器が生み出す「ヒトの知能」との共通点と相違点を整理したうえで、自律的なAIが自己フィードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知能が誕生するという「シンギュラリティ」(技術的特異点)に達するという仮説の妥当性を論じていく。

生成AIをめぐる混沌とした状況を物理学者が鮮やかに読み解く

本書の内容
はじめに
第0章 生成AI狂騒曲
第1章 過去の知能研究
第2章 深層学習から生成AIへ
第3章 脳の機能としての「知能」
第4章 ニューロンの集合体としての脳
第5章 世界のシミュレーターとしての生成A
第6章 なぜ人間の脳は少ないサンプルで学習できるのか?
第7章 古典力学はまがい物?
第8章 知能研究の今後

内容説明

生成AIをめぐる混沌とした状況を物理学者が鮮やかに読み解く。

目次

第0章 生成AI狂騒曲
第1章 過去の知能研究
第2章 深層学習から生成AIへ
第3章 脳の機能としての「知能」
第4章 ニューロンの集合体としての脳
第5章 世界のシミュレーターとしての生成AI
第6章 なぜ人間の脳は少ないサンプルで学習できるのか?
第7章 古典力学はまがい物?
第8章 知能研究の今後
第9章 非線形非平衡多自由度系と生成AI
第10章 余談:ロボットとAI

著者等紹介

田口善弘[タグチヨシヒロ]
1961年、東京都生まれ。中央大学理工学部教授。1995年に刊行した『砂時計の七不思議―粉粒体の動力学』(中公新書)で第一二回(1996年)講談社科学出版賞受賞。その後、機械学習などを応用したバイオインフォマティクスの研究を行う。スタンフォード大学とエルゼビア社による「世界で最も影響力のある研究者トップ2%」に2021年から2024年まで四年連続で選ばれた(分野はバイオインフォマティクス)。最近はテンソル分解の研究に嵌まっており、その成果を2024年9月にシュプリンガー社から英語の専門書(単著)として出版した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

92
知能とはなにか?…知能intelligenceは高等な抽象的思考能力、学習能力、新しい環境への適応能力と関係する高次認知機能の総称といわれているが明確な定義は現在ない…。そこで人の「知能」を再定義する。脳というハードから切り離した人間の知能はそもそも存在せず、パソコンのようにソフトとハードの分離は不可能。そして脳の機能とは?それは「現実世界のシュミレーター」だ!そして昨今、成長著しいAIは人とは別の「現実世界シュミレーター」を形成している。人の知能とAIは似て非なる物。更に脳を培養した「第三の知能」とは!2025/05/12

うえぽん

54
物理学者が、ChatGPT等の生成AIの登場を機に、脳、知能や非線形物理学との関係を綴った本。生成AIは、本質的には物理学者が前世紀末に研究していた非線形非平衡多自由度系の一種だが、当時は大量の学習データと計算機の能力がなかったことと、少数の方程式で説明したい物理学者の傾向が仇となり、生み出せなかったという。脳とAIは異種の世界シミュレータと解しているが、より正しいシミュレータとしての人工超知能の開発可能性は否定せず、自我、自律性を持つ可能性には懐疑的。人間が高性能AIを悪用する方を危惧しているのは納得。2025/05/03

禿童子

33
非線形非平衡多自由系、世界のシミュレーターなどなど鬼面人を驚かす用語に一瞬ひるんでしまったが、語り口はかなり平明に噛み砕いてくれてスイスイ読めたので、その点は安心しても良い。田口さんはバイオインフォマティクスを専門とする物理学者。20世紀末に物理分野で盛んに研究されたダイナミカル(動力学)モデルと最近のChatGPTが現実シミュレーターとして似たもの(学習の有無に違い)。人間の脳の知能と生成AIの知能は別物。脳と生成AIはそれぞれ別個の現実シミュレーターと主張している。過学習についての説明が分かりやすい。2025/02/27

coldsurgeon

8
とても興味深い内容だった。ChatGPYに代表される生成AI、深層学習、がノーベル賞受賞対象となるほどに、人工知能という言葉に世界は驚愕している。しかし、知能とは、自我とは、何であるかは、いまで不明である。知能が、遺伝子から細胞、ネットワーク、脳全体の領域まで、様々なレベルまで複雑に相互作用する結果として成立しているということである。人間の知能は、現実世界を認識する世界シュミレーたーであり、人工知能も別の世界シュミレーターであり、入力に対する出力が、人間の出す結果と極めてよく似ているというだけ。2025/05/14

Micky

6
なかなか解釈が難しいAI書。本書はAIが社会にどう変革をもたらすかなんて1行も書かれていない。あくまで“知能“に焦点を絞る。知能そのものの定義がまずできていない、その前提でAIの知能云々を評価するのだから解釈が難しくなる。短いが一読の価値がある本。 がそれにしてもAIの展開は早すぎる。又新たなブレークスルーがいつ起こるか。誰か止めてと言ってもダメだろうね。2025/03/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22369389
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品