アメリカとともに沈みゆく自由世界

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198630539
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0030

内容説明

オバマ大統領の不作為によって、アメリカはさらに危険な国家へと変質しつつある。日本を含めた「自由世界」がこのアメリカの現実を見誤るとき、世界はかつてない混乱に巻き込まれることを覚悟しなければならない。ポスト・アメリカの時代を政治・経済の両面から透徹した論理で分析した警告の書。

目次

第1章 世界のリーダー・アメリカという幻想(連鎖する四つの危機;変革への期待 ほか)
第2章 画策された陰謀と画策者なき陰謀(意図せぬ結果;隠された目的 ほか)
第3章 暴走する国家(安全保障国家アメリカ;無力化した政治とコーポラティズムの猛攻 ほか)
第4章 嘆かわしい歴史の下書き(ウソつき機構と化した右派勢力;正常と分別という罠 ほか)
第5章 銃砲が告げる真実(アメリカを堕落させるもの;独善的な妄想 ほか)

著者等紹介

ウォルフレン,カレル・ヴァン[ウォルフレン,カレルヴァン][Wolferen,Karel van]
1941年オランダ、ロッテルダム生まれ。1972年よりオランダの高級紙『NRCハンデルスブラッド』の東アジア特派員、1982~83年には、日本外国特派員協会会長を務める。1987年、フィリピンのエドサ革命の報道でオランダのジャーナリズム最高賞を受賞。その後、フリーランスで『フォーリン・アフェアーズ』や『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』などに寄稿するとともに、アムステルダム大学教授を務める

井上実[イノウエミノリ]
早稲田大学法学部卒。米国留学後、英字新聞記者を経て、中国遼寧省・大連民族学院に留学。その後、大連大学東北史研究センター研究員となり中国東北地域の現代史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

13
心ある米軍兵は自殺した(33頁)。平等にはいい面、悪い面とあることに気付かされる。悪い面は戦争で人を殺したら自分も死ぬのだ、同じ目に遭うのだということ。日本システムの欠陥は、政治責任の所在としての中枢の欠如(63頁)。著者の鋭い指摘は、歯に衣着せぬ物言いで日本人としても的を射ていて痛快。権力は愛に似ているとも(80頁)。トヨタと違って比較級ではないようだ。本書を読んで、先ず、米軍基地は軍縮すべきで、移転することではないと思う。思いやり予算行使するなら、非正規雇用者にばら撒いて内需拡大して景気回復すべきか。2013/06/11

yooou

6
☆☆☆☆★ ウォルフレン初挑戦でしたが、至って客観的、分析的に現在進んでいる事態を見据えているその視線の鋭さはまさに貴重。絶滅危惧種とかに認定してWWFとかが保護した方がいいかもね。2014/11/18

ophiuchi

5
久しぶりにウォルフレンを読んだ。オバマが何も変革できていない(しようとしていない)ことが論証されていて暗い気持ちになった。2010/12/21

とんこつ

4
全ページにわたって徹底的にアメリカ批判。特に(ネオ)コーポラティズムとジャーナリズム批判が印象的。メディアの在り方って案外どこの国も同じだったりするんだなあと思った。あと、日本はアメリカなくして国際社会で生きていくという術を知らないというくだりは納得。アメリカの凋落は、イコール日本の凋落。2011/07/31

ひげおやじ

1
ところどころうなずける所があるが、kozawaがいうように前半部は特に内容は薄いと感じた。しかし、金融資本の堕落の部分は、納得した。アカデミ賞ドキュメンタリ部門で受賞した「インサイドジョブ」を見たくなった。 2011/03/04

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