内容説明
秋、まだ子どもの白ねこが、ひとりぼっちになってしまいました。「新しい家をさがしに行こう…」と森を歩きだした白ねこ。でも、出あったねこも、犬も、人も、やさしくしてくれません。「いったいどこへ行ったらいいの…?」夏のあいだ別荘でくらしていた家族に、捨てられてしまったねこ。その居場所をさがす旅を、詩的につづった心に残る物語。著者自身による、愛情あふれる表情ゆたかなさし絵が、ふんだんに入っています。
著者等紹介
ウェルチャー,ロザリンド[ウェルチャー,ロザリンド][Welcher,Rosalind]
アメリカの作家、イラストレーター。ニュー・ハンプシャー州の丘の中腹で、木々と、野生の生き物に囲まれて暮らし、仕事をしている
長友恵子[ナガトモケイコ]
北海道美幌町生まれ、神奈川育ち。ボストン大学経営大学院卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロリーヌ@ベルばら同盟
53
【にゃんこまつり2022】豊かな自然に囲まれた田舎の森の家で、この春生まれたばかりのこねこは、幸せに暮らしていました。優しい女の子に抱きしめられて、ご馳走をお腹いっぱい食べて、たくさん遊んで…。でも、何て事でしょう。夏が終わると、一家は、こねこを置き去りにして、街に帰ってしまいました。迫りくる冬の脅威と、世の中の厳しさの中で、ひとりぼっちの子猫は、新しいお家を探してさまよいます。作者自身の経験をもとに、子猫の独白形式で綴られた、生命を愛おしむ事とその責任を問う、心揺さぶられる作品。作者による装画も素敵です2022/02/28
せいじ
22
作者が飼っている一匹の猫をめぐる実体験を元に書かれた本。一人ぼっちになってしまった猫とある家族の話。優しい気持ちになれる本。2019/05/02
mntmt
16
ねこに人が必要だし、人もねこから喜びがもらえる。2019/04/20
スノーシェルター
6
娘が借りてきた一冊。動物を家族と言いながら都合が悪くなると捨てるなんて最悪。ひとつの命です。私も「ひとりぼっちは、大きらい」です。「ずっと、ずっと、みんなといっしょに、いられますように」に涙。2011/11/16
にきゅ
1
図書館。猫の目線で読むと泣けてしまいます。私も2匹の猫飼いの身ですから。2022/02/03
-
- 和書
- ヒリガイノン語会話練習帳