内容説明
すべての生き物は神によって創られた―そう信じられていた19世紀のイギリスで、自然淘汰による「進化論」を発表し、世界を揺るがせた博物学者チャールズ・ダーウィン。学校嫌いの少年が、やがて青年になり調査船ビーグル号で、未知の世界―南米、ガラパゴス諸島をめぐる航海に乗りだし生命の神秘に迫る偉大な科学者になったのだ…。小学校低学年~。
著者等紹介
原田勝[ハラダマサル]
1957年生まれ。東京外国語大学卒
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
92
1809年にイングランドで生まれたチャールズ・ダーウィンは、22歳のとき軍艦『ビーグル号』に乗って、5年に及ぶ測量航海の旅に出ました。地球の宝箱のような驚きに満ちたガラパゴス諸島の地を踏んだのが、彼の人生の針路を決めました。航海で培った『観察力』を活かし、人類史に残る研究を続けたのです。ピーター・シスさんのヒューマンヒストリー絵本。2005年6月初版。2015/10/09
ふう
30
ピーター・シスの絵本4冊目。ビーグル号の航海、種の起源、いい加減な知識が情けない😖 細密画とともに紹介されたさまざまなエピソードがどれも面白くて一つ一つに没入。楽しかった。2023/10/23
小夜風
29
【図書館】「種の起源」を書いて「進化論」を発表したダーウィンの生涯。絵本なのに読むのに骨が折れました(笑)。物凄い描き込みぶりで、こんなところにまで説明が!の連続で、見逃すのが惜しく、ゆっくり時間をかけて読みました。一冊の絵本の中に、何冊分もの情報量が詰まっていて、本当に濃厚な絵本です。2014/07/10
みさどん
24
苦悩のダーウィンの生涯が、工夫したイラストと共に紹介される。これは子ども向けではないような気が。新しい説を発表するときの葛藤は大変なものだったろう。そして、私的な部分ではたくさんの子宝に恵まれたものの、先に亡くなってしまう子どもが多いのだ。学問に身を投じながらも苦しく悲しい日々がたくさんあっただろうと、ダーウィンの人生や歩みというものへも目が向いた一冊。2015/11/13
けんちゃん
19
ピーター・シスの作品はどれも細かい描写で、大変な時間とエネルギーを使って生み出されるものだと思いますが、これはまさに彼の渾身の作品といえるのではないでしょうか。進化論のダーウィンの生涯を多くの文献や資料をもとに描かれていますが、絵本とあなどるなかれ、いわゆる児童書の偉人伝より詳しいのではないかと思います。図書館で借りて、数回読むだけなんてもったいないし、作者に申し訳ない!ぜひとも欲しい本ですが、¥1700は、痛いです(T_T)2011/05/17