Westall collection<br> 禁じられた約束

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Westall collection
禁じられた約束

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198619749
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

内容説明

ぼくがヴァレリーに出会ったのは、十四歳のときだった。赤く長い髪が美しいヴァレリーは金持ちの娘、ぼくは労働者の息子だったけれど、ぼくたちは惹かれあい、恋に落ちた。はじめは彼女の家の庭で、やがて川沿いの道や、海辺の岬にある廃墟を散歩しながら、いっしょにさまざまなものを見、話をし、初めてのキスをした。ほどなく戦争が始まり、町が爆撃を受けるようになっても、ぼくたちの上にはいつも、太陽が輝いているような気がした。でも病弱なヴァレリーは、自分にあまり時間がないことを、知っていたのかもしれない。だからぼくに、あんなことを言ったのだ。「いつかわたしが迷子になったら、かならず見つけてね」そうするよ、とぼくは約束した。それが、けっしてしてはならない約束だとは知らずに…。イギリス児童文学の巨匠ウェストールが描く、せつなく、恐ろしく、忘れがたい初恋の物語。

著者等紹介

ウェストール,ロバート[ウェストール,ロバート][Westall,Robert]
1929~1993。イギリス・ノーサンバーランドに生まれる。美術教師として教えるかたわら、一人息子のために書いた処女作「“機関銃要塞”の少年たち」(評論社)がカーネギー賞を受賞、作家としてスタートする。「かかし」(徳間書店)で再度カーネギー賞、「海辺の王国」(同)でガーディアン賞を受賞、「児童文学の古典として残る作品」と評された

野沢佳織[ノザワカオリ]
1961年生まれ。上智大学英文学科卒業。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

62
第二次世界大戦が始まる少し前のイギリスを舞台に労働者階級の息子として生まれたボブと病弱な金持ちの娘・ヴァレリーとの交流を描いた物語。前半は思春期ならではの異性に対する複雑な思いを。そして後半は一転してホラーテイストに。物語の前半に始まったばかりの戦争も後半になるにつれて激しいものとなり、彼らの生活に暗い影を投げかけていました。そういった時代背景も描くことによってこの物語に深みを持たせていました。表紙の丹地陽子さんのイラストに惹かれてこの本を手に取ったのですが児童書ながらも読み応えのある物語でした。★★★★2012/08/21

白玉あずき

45
なんと!2012年に「読んだ本」登録してある・・・・絶対、まったく記憶にございません。ほんとかしら。ともあれウェストールらしい戦時中を舞台とした怪奇ホラーで、少年の成長物語。恐ろしさもほどほど。両親、大人の都合より、学校仲間(ボーイズクラブ)内のルールが大事になるお年頃。少年の気持ちを忘れない著者にはいつもながら感心する。大事な人には「欲しがるものより必要なものを与える」のだと諭すモンクトン氏。立派な大人でした。2019/05/08

こうすけ

30
宮崎駿が引退会見で、今まで映画に込めてきたメッセージは?と聞かれ、「この世は生きるに値する」ということだと答え、その原点として、この作品の台詞「君はこの世を生きていくには気立てが良すぎる」を挙げていた。読んでみて、期待以上の面白さと斬新な構成に驚いた。前半は主人公の少年と病弱な少女との、甘い初恋の物語。第二次大戦の暗い影が迫る中、避けられない悲しい現実に電車で涙ぐみながら読んだ。しかし後半、物語のテイストというかジャンルがガラッと変わる。すごい。児童文学はあまり読まないが、この作家はもう少し追いかけたい。2021/01/07

シュシュ

30
第二次大戦下のイギリス。15才の少年ボブの恋人ヴァレリーが病気で死んでしまう。前半の恋の物語が、ヴァレリーの死後、生きている人間が死に引き寄せられる、スリルのある展開になる。「誰かが死ぬと、人はその誰かをさがし始める。」「相手が必要としているものを与えるんだ。ほしがっているものじゃなく、な。ほしがっているもの与え始めると、相手はしまいにはきみの皮をはいでブーツを作ろうとするぞ。」大切な人との死別はとてもつらい。でも、きちんとお別れしなければいけないのだ。著者は18才の息子を亡くしている。2018/06/29

小夜風

26
【図書館】久しぶりのロバート・ウェストール。やっぱり凄く面白い!14歳の初恋。好きな人が死んでしまったら、幽霊でも会いたい…という気持ちは何となく判る。でも「相手が必要としているものを与えるんだ。ほしがっているものじゃなく」という台詞にハッとさせられました。背筋ゾクッ…寒かった。怖かった。戦争も絡んできて、全体的に重苦しいですが、だからこそ日だまりの温もりがどんなに優しく暖かいか気づかされます。ジブリでアニメ化してくれないかな~♪2014/07/04

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