内容説明
あるひ、ごみばこにすてられてしまったおもちゃのおにんぎょうたち。おつきさまにみまもられながらあたらしいおうちをさがして、たびにでますが…3さいからの絵本。
著者等紹介
アーディゾーニ,エドワード[アーディゾーニ,エドワード][Ardizzone,Edward]
1900~1979年。ベトナム生まれ。第二次大戦後、1970年代にかけて、最も活躍したイギリスの子どもの本の挿絵画家
アーディゾーニ,エインゲルダ[アーディゾーニ,エインゲルダ][Ardizzone,Aingelda]
エドワード・アーディゾーニの長男夫人。本人も静物画家。自分で作ったお話を子どもたちに話してあげているのを聞いた義父エドワードから「絵本にしてみよう」と言われ、最初の作品『まいごになったおにんぎょう』(岩波書店)を書いた。イギリス在住
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
1958年生まれ
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感想・レビュー
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たーちゃん
26
息子は「どんな冒険者だろう?」とわくわく。捨てられてしまった人形たちがゴミ箱から逃げ出します。その冒険の途中で女の子に拾ってもらうのですが、息子は「だめだよねー。〇〇くんの家に来てもらわないと…」と言っていました。2021/10/06
gtn
23
逃走したからこそ幸福がつかめた。困難にまともに向き合うばかりが能ではない。2021/05/07
Lesen
16
もうじきクリスマスというある日、人形とぬいぐるみは捨てられてしまいました。ゴミ箱の中から必死に抜け出しました。玩具の寂しさが切なくもなります。女の子との出会いは私の想像を遥かに超えた嬉しさだったろうと思う。モデルになった玩具たちは今でも著者の家で大切にされているとの事。あとがきも含めたところまでがこの絵本の見所かな。2016/12/06
パスティル
16
使われなくなったおもちゃたちが、同じく捨てられた機関車と旅に出る。最後はクリスマス近くに新しいご主人様のもとへ。モノは大事にしないといけない。それとなく再利用の大切さを絵本を通して伝えてくれている。2014/11/15
遠い日
13
アーディゾーニ夫妻による作品。文章は奥さんのエインゲルダだが、どことなく夫エドワードと同じやさしさを感じるのが興味深い。捨てられた人形たちの脱出劇。一度愛されたことのある人形たちは、どこかに魂を宿したかのようで、見向きもされなくなった時の切なさが痛ましい。だが、この3人組は勇敢だ。新天地を目指して進みゆく。捨てる神あれば拾う神あり。愛、再び。2017/10/27