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内容説明
誰のためになぜ、作るのか。『うる星やつら』から『イノセンス』まで初のアニメ=映画発言集。
目次
誰のために、なぜアニメを作るのか…―映画『うる星やつら』の冒険
物語から遠く離れて―『天使のたまご』が描く、幻想のなかのリアリティ
映画という体験―『天使のたまご』をめぐる対話
失われた風景への郷愁―初期実写映画を語る
モニターの向こうで戦争が始まる―映画『機動警察パトレイバー』が描く世界の変容
すべての映画はアニメになる―『人狼』『アヴァロン』実写とアニメの限界を超えて
現在を生きていくための物語―『イノセンス』が描く自画像
著者等紹介
押井守[オシイマモル]
演出家。1951年8月8日、東京生まれ。東京学芸大学在学中より、自主制作で映画を撮り始める。76年、タツノコプロに入社、アニメーション界へ。初めてチーフディレクターを手がけたTVアニメ『うる星やつら』が3年間にわたり高視聴率を獲得、一躍脚光を浴びる。85年制作のOVA『天使のたまご』以降、既成の大衆娯楽路線に背を向け、独自の世界観をもとにアニメーション・実写作品を監督。95年発表の『GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊』は、アメリカや欧州でも高い評価と賞賛を受けている。おもな監督作品は『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』『機動警察パトレイバー2the Movie』『アヴァロンAvalon』など。2004年3月公開の『イノセンスINNOCENCE』は、9年ぶりのアニメ監督作品
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなた
12
宮崎「『うる星』は女が作ったマンガが男の作った映画になっている」。押井「『パト2』では全800カットの半分くらいは劇として必要としている画じゃない。ニュース映像に近い。状況としての映像。繋ぎようによってはどうにでもなる」。宮崎「押井さんは全部わかってやっている。橋をぶっこわしたいし、ミサイルを撃ち込んでみたいんだ(笑)。でもそれはやっちゃいけないことでしょう。だから「やっちゃいけない」といっている。それで最後に「じゃ、おまえ死ぬのか」といったら「いやあ、もうちょっと見ていたい」と」。(続2009/09/09
イワハシ
4
2004年刊。アニメ誌などでの対談を中心にまとめたもの。いろんな人と話すのも監督の仕事なのだなあ。まだ若いからか偏屈さがマイルドな印象。公開対談なのでたまに観客との質疑応答があるが、たいてい的外れな感じ。どうにかならないのかな2024/04/16
十一
2
2004年時点の貴重な総括資料2014/05/11
AR
1
予想以上に良書。単なる対談本というわけじゃない。この本から難解といわれる『イノセンス』に内包したイメージも垣間見られるが、いやそれはどうでもいい。重要なのは、アニメとは、映画とは、と押井監督が語るとこであり、ジャンル問わず、クリエイターは必見の参考書である。2013/05/24
いい日
1
再読。7時間で読了。押井監督の1983~2004年対談集。「うる星」から「イノセンス」まで。表紙は押井監督の愛犬・ガブ。2010/10/17