かかし

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198616380
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8797

内容説明

全寮制の学校に通うサイモンは、ママが再婚した売れっ子画家ジョーの家で夏休みを過ごすはめになる。パパが死んだ今でも、強い軍人だったパパの方が絶対かっこいいと思っているサイモンは、新しい生活にどうしてもなじめない。うつろな気持ちで広いカブ畑を歩いていたとき、古い水車小屋を見つけ、強く心惹かれるサイモン。だが、その日を境に継父との関係はますます悪化し、ある日ついに「それ」が姿を現した。ぼろぼろの三体の「かかし」だ。かつて忌まわしい事件があった水車小屋に巣食っていた邪悪なものを、サイモンの孤独な心が目覚めさせてしまったのだ。日ごとサイモンたちの住む家に近づいてくる「かかし」。目の錯覚などではない。サイモンを待つのは、破滅か、それとも…。継父への憎悪を募らせるたび、追いつめられていく少年の心理を鮮やかに描く、イギリス児童文学の巨匠ウェストール、二度目のカーネギー賞受賞作。小学校高学年から。

著者等紹介

ウェストール,ロバート[ウェストール,ロバート][Westall,Robert]
1929年、イギリス・ノーサンバーランドに生まれる。美術教師として教えるかたわら、一人息子のために書いた処女作「“機関銃要塞”の少年たち」(評論社)がカーネギー賞を受賞、児童文学作家としてスタートする。「かかし」で二度目のカーネギー賞、「海辺の王国」(徳間書店)でガーディアン賞を受賞、「児童文学の古典として残る作品」と激賞された。未訳を含め、生涯に四十作近い作品を残した。1993年、逝去

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年岡山市生まれ。法政大学英文学専攻博士課程終了。法政大学教授、翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

76
最後まで夢中で読んでしまった。母の再婚を受け入れられないサイモン少年を中心に展開する物語で、内容自体は地味である。しかしどんどん孤立を深めてゆくサイモンと、忍び寄る怪異に、とにかく読まされてしまう。軍人の亡父を愛するサイモンにとって、風刺画を描くような継父などはじめから受け入れ難かっただろうし、諭される機会も与えられず感受性ゆえに追い詰められ、敗北させられるのは見ていてつらい。読後すぐは児童文学か疑問な程容赦なく感じたが、多感で中二病的な反抗期の終わり、と考えると微笑ましい児童文学に思えてきた。傑作。2023/06/09

NAO

68
全寮制の学校に通っているサイモンと再婚する母親との確執から起こる恐怖体験を描いた児童書。母親がサイモンを嫌う原因となっている夫への鬱屈した思いが作者が言いたいことのようだが、サイモンが亡くなった父親に固執するのがそんなに悪いことだろうか。大好きだった父親のことをいつまでも思い続けている彼の気持ちに誰一人寄り添う人間がいないことに、堪らない気持ちになった。誰かにサイモンに君のお父さんを思うのは悪いことなんかじゃないって言ってほしいし、。母親には自分の鬱屈した思いをちゃんとサイモンに伝えてほしい、と思った。2023/10/20

なる

55
優れた児童文学に贈られるカーネギー賞の受賞作であることから児童文学としてカテゴライズされることが多いようだけれど、それが故に読む人が限定されてしまうのはあまりにももったいない。再婚した母親に半ば引っ張られるように継父の家へやってきた十四歳の少年。年端も行かない妹は継父にべったりで、亡父への想いが捨てられない自分だけが孤立して行く。水車小屋へ忍び込み、やがて見つける正体不明の3体のかかし。誰も動かしていないのに夜ごとに次第に距離を縮めてきて……ホラーでありながら純文学。今年に触れた作品では圧倒的ベスト。2022/04/08

雪紫

46
亡き軍人の父を神格化するサイモン。しかし母が再婚し、妹ともども馴染んでいくことに孤立感と溝、そして互いに家族間の憎悪を募らせていき・・・。終幕ににじみよるかかしや古ぼけた水車小屋にも怖さを感じるけど、個人的にはキャラが立ってるからこそサイモンの暴走や神格化された亡き父がどう思われてたか明らかになっていくごとに広がる周囲との亀裂が怖かった。誰が悪いという訳でもなく、混じり合う負はさらなる歪みを引き起こす・・・ラストは、大丈夫、なの?2025/04/20

Emi

41
こんな本が児童文学!でカーネギー賞とは海外は大人だなぁ。サイモンの孤独、叫び出しそうな鬱屈が読んでて辛かった。日本は「母親」であることを優先するが海外はより個人を重んじるのもあり、再婚した母親はサイモンの孤独に向き合おうとせず疎んじ亡き夫を貶す。年の離れた妹は娼婦のように義父やトリスに甘える。これはたまらない。その上母親が女であるのを見てしまうなんて思春期の子供には地獄。母親への愛と嫌悪、義父への憎悪、疎外感、孤独がサイモンを追い詰める。最後はこれで救われるのか、なんとも言えない気持ちで読了しました。2023/06/15

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