内容説明
巨木を伐り出し、木材にし、民家を組み上げる。その柱と梁を強固につなぎ留める仕口が、角度を持って交わる木材に互いの力を伝え、空間を長きにわたり支え、保つ。何百年もの時を超え、解体された民家。そこに残されたかけらは、仕口という隠れた仕事を物語る。木造建築の髄がそこにある。
目次
かけらは語る(基本用語;簡素な孔;多重性を見る;固定の細工;さまざまな仕口;材を生かす)
仕口から見えてくる世界―インタビュー・瀧下嘉弘
福井の農民の家(福井県の民家類型の相関)
江戸時代に確立した民家架構(近世につくられた特徴的な民家)
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