出版社内容情報
中国の歴史において、どのように残虐な刑罰があったかを解説した本だが、一読びっくり仰天する。「凌遅(りょうち)」は、できるだけゆっくり切りきざむ刑で、明代の劉瑾は、三日かけて、三千三百五十七刀切りきざまれた。一日目は親指から手の甲、胸部の左右へとそぎ取り、全部で三百五十七刀きざんだ。しょっちゅう気絶するので十分ごとに一息入れた.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 176頁、より)
内容説明
凌遅「切りきざみ」、剥皮「皮はぎ」、抽腸「腸引きずりだし」…中国四千年は、残虐きわまりない刑罰の歴史でもあった。厖大な史料を駆使し、刑罰を通じて「中国」の底知れなさと人間存在の魔性に迫った衝撃の書。
目次
プロローグ 酷刑―もうひとつの中国史
凌遅りょうち―切りきざみ
車裂しゃれつ―車ざき
斬首ざんしゅ―うち首
腰斬ようざん―腰きり
剥皮はくひ―皮はぎ
炮烙ほうらく―銅柱やき
烹煮ほうしゃ―釜ゆで
剖腹ほうふく―腹さき
抽腸ちゅうちょう―腸引きずりだし〔ほか〕
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- 和書
- イルカ・クジラ学 〈続〉