内容説明
中学の同級生だったカメラマン・野中の遺作展に出かけた十津川。その顔が一枚の写真の前で険しくなった。渥美半島・伊良湖岬で撮影されたその写真に、連続狙撃事件の容疑者・水沼大輔によく似た男が写っていたのだ。水沼は元自衛隊員で狙撃手としての訓練を受けており、警視庁捜査一課が捜査中の二つの狙撃事件で使用された弾丸が、彼の購入したイギリス製二連銃の線条痕と一致していた。水沼の足取りを追って伊良湖岬へ向かう十津川と亀井に、第三の狙撃事件の知らせが。シリーズ最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
十津川警部が写真展で容疑者の顔を見る。 捜査が始まるが、事態は重大に。 標的はレーザー装置の開発者かもと推測する。 レーザー装置の開発に米軍が興味を。 どんどん事態は大規模化し,最後は大どんでん返し。 やや非現実的な話のようにも思える。 小説なんだから、 現実は小説より奇なりともいうから。2012/05/16
Tac
1
西村京太郎作品としては、久々に面白い話でした。派手なアクションもあるので、映像化するとかなり楽しめそうです。ただ、ちょっと人を殺し過ぎですね。元自衛官の狙撃手が、次に狙うターゲットは誰なのか?十津川警部のエスパーぶりは、相変わらずで、次のターゲットも、狙撃手の黒幕もあっさりと分かるのですが、本作は、後半にどんでん返しが仕組まれています(まあ、ミエミエなのですが)。結局、全ての事件は、仕組まれたものだったというオチですが、十津川警部の並外れた推理力(ご都合主義^^;)がなければ、そもそも成立しない話ですね。2012/07/20
SAKI
1
話の展開が読めませんでした。2011/01/05
towerofthesun
0
ロケットランチャーやレーザー光線…。新聞社や自衛隊のヘリが墜落して死んでも大して問題にならなかったり、西村先生のトンデモ化は加速している印象。伊良湖岬うんぬんは、最初と最後に三島由紀夫「潮騒」の舞台・神島がチョロっと出てくるのみ。2015/03/31
にしき
0
外国人が絡んでくると世界が広がりすぎて話がよく分からなくなります……。2013/08/01