内容説明
大正と重なる明治最後の年、明治四十五年七月三日、天皇睦仁が倒れる寸前、商都大阪の地に、天を貫く鋼鉄の建造物が姿を現した。高さ二百五十尺に達する大きな鉄塔“通天閣”であった。この地に真名瀬舞と安倍北麿が向かっていた。そして来栖夢情と西連寺蘭の姿もあった。四人は大日女の未然語りにより、送られてきたのだ。なぜか、この地の地脈が狂っていて、交錯する地脈が噴出しないという。あり得ないことが起きているのだ。
著者等紹介
千秋寺亰介[センシュウジキョウスケ]
大阪生まれ。作家であるとともに陰陽道研究家
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感想・レビュー
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叡福寺清子
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話はほとんど進んでいない.アメリカのフリーメーソンと将門の現状だけの巻.後2巻あるので回収ネタがあるのかもしらないが.あとグロ描写少なめだったのもイマイチ.2013/06/16
natsu
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地の文は綺麗で、通天閣が出来た時代の様子や薀蓄がすらすら読める。なのに登場人物の会話はびっくりするほど違和感がある。会話パターンも、事情を知っている者が知らない者を馬鹿にし、そして知らない者が大げさに驚くという流ればかり。飽きてきた。そんななかで、最後の坂元の動きは光ってた。ようやく見せ場が来たなぁ。2012/01/28