内容説明
上野山下と神田明神は大渦に覆われ、帝都から姿を消した。大渦は陰陽師と怨霊師のはった結界だったが、帝都の風景は一変した。周りを囲む陸軍により物見遊山の見物人は周囲から遠ざけられたが、不気味な震動と天にも届くばかりの渦巻により異様さがいや増していた。上野山下の結界の中では舞と北麿が怨霊の姿を求めて、狩り取ろうとしていた。だが、結界自体が傀儡の企てた罠かもしれない!?啓介に扮した傀儡・風魔雷道は風魔一族小次郎の弟で、不死の体を持つため、対峙する舞たちも全く歯が立たない。そして、一方には民衆を扇動して舞たちを追いつめようとする八雲配下の美千子の姿があった。いよいよ面白さが炸裂!怨霊記第三巻。