内容説明
イギリス外務省情報部の破壊活動班員・伊達邦彦が、極秘任務を帯びて帰国した。2週間後に迫ったソヴィエト第1副首相マカレンコの来日を狙って、C・I・Aが企てた暗殺計画を阻止せよというものであった。邦彦は、C・I・Aが送り込んだ7人の殺しのエキスパートに秘かに接近し、瓜二つの替え玉を残しながら、1人ずつ消してゆくが…。「C・I・Aの暗殺者を消せ」他、大藪ハード・アクション傑作集!
感想・レビュー
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しんこい
2
作者初物。安見隠岐なる人のことは初めて聞きましたが、武士は家でなく主君に仕えるが主君は敵だ、みたいなのりでいう事をきかず暴走するので、戦国時代でももてあましそうな人でした。2015/12/23
えびえび
0
加賀藩由来の武将らしいのですが、全然知りませんでした。文書に残る記述と伝聞をうまく物語にしてるところは戸部センセらしく凄いと思います。とはいえ戦乱治まった時代の荒武者の憂鬱を描くお話なので、今読むには古臭い感じが否めません。2014/06/12
すももたろう
0
☆☆☆☆2012/10/16
Artyom2033
0
戦国の世が終わりを迎えようとする頃、時代そのものに挑み反抗しそして消えていった男の葛藤と咆哮。この小説を読み終わったあとに感じるある種の不完全燃焼は隠岐の人生そのものであり、それはこの小説が名作であることを証明している。数々の歴史小説を生んだ戸部新十郎先生の傑作小説。只なんというかガチなのでやや面白みにかけるか。★★★☆☆