出版社内容情報
西洋化への時流にかたくなに抵抗する薩摩の島津久光の性格をとらえた「殿様の限界」など、歴史の裏話を縦横無尽に語るエッセイ集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
1
史伝・説話・エッセイ・その他の面白エピソード満載。平将門の乱から幕末薩摩藩まで、歴史こぼれ話詰め合わせであります。あまり統一感はないものの、強いていえば日本史上の武士像の変遷がテーマになるでしょうか。源義経北行伝説について批判の立場から、どんどんスケールが大きくなっていく発展の経緯、清朝始祖説やジンギスカン説のおかしな点などを明快に論じていらして実に参考になります。けれども、それ以上に興味深く読めたのは大橋玄蕃、田中久兵衛、田中半蔵ら、いまでは忘れられた歴史の脇役たちの肖像だったかも。星3つ。2015/12/07
木曜の男
1
有名な義経の話が、ルーツとか知れて面白かった。2012/01/16
鐵太郎
1
平将門から幕末までの歴史こぼれ話です。語り口が面白い。2011/11/27