徳間文庫<br> 海軍兵学校よもやま物語

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徳間文庫
海軍兵学校よもやま物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784195991374
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

昭和17年12月1日、広島県江田島の海軍兵学校74期1,020人が入校した。太平洋戦争のはじまった翌年の入校だが、志願の動機は、短剣を下げた兵学校の恰好のよさ、待遇が圧倒的であった。入校式は、白堊の大講堂で、当時の海軍兵学校長井上成美中将により、「兵学校生徒を命ず」の歯切れよい命課告達がなされた。これより昭和20年3月30日の卒業式まで2年4カ月にわたる74期海軍兵学校生徒の日々が始まった。

目次

短剣に憧れて
真摯なる誓い
兵学校の縦糸
三S精神
スマートな敬礼
ハダカの行進
アキレス腱の青ゴケ
隊務
八発の鉄拳
空腹で空腹で
教育のあらまし
乗艦実習
作業簿と自啓録
時間励行の不文律〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

10
士官が下士官兵に関わらないのは、職権乱用防止策であったのは意外であった。もっとも、このルールが「現場をしらない指揮官」を量産してしまったのは皮肉である。著者はまた、個性を無視しすぎた教育に欠陥があると指摘している。今の海上自衛隊ははたして教訓を生かせているのであろうか。金槌の生徒を無理矢理水泳に参加させたら事故で死んだ話は後味が悪いとしか言えなかった。ここまで辛気臭い話が続いたが、学校では絶対教わらない面白い話もあるので、気軽に読んでほしい。2020/09/24

補充兵

3
基本的には著者がいた海兵74期生のよもやま話。どの話もユニークでおもしろかった。修正は55期以降からはじまったとか、ヒロポンを飲んだ生徒がいたとか、戦争が進むにつれて兵学校の雰囲気も変わってきたりとか。最後の安藤さんで笑った。2015/10/26

シノウ

1
戦争末期の海軍兵学校の生活について書かれている書籍。帝国海軍は、日清日露の戦勝に囚われ精神力に重きを置いた。また修正や学力至上主義は杓子定規な将校を育てることにつながり、戦争において必要な柔軟な発想力で生存を勝ち取る力を与えることはできない教育だったのではないだろうか。 井上校長は、軍事学よりも普通学を優先させることで広い意味での生存を勝ち取る力を生徒に与えたかったのであろう。2018/05/31

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