徳間文庫<br> 吉野ヶ里は邪馬台国なのか

徳間文庫
吉野ヶ里は邪馬台国なのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784195990322
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0195

内容説明

吉野ヶ里は古代史へのロマンをかきたてた。環濠集落、無数の土器片、美麗な管玉、頭部を失い、あるいは幾本もの鏃を射込まれた人骨たち、そして朱塗りの甕棺に有柄銅剣を抱いて眠る“王”。さらに楼観・城柵跡が発掘されるにつれ、古代史ファンの想いは「魏志・倭人伝」と邪馬台国へと飛んだ。吉野ヶ里は卑弥呼の生きた地か?様々の立場の論者が、最新のデータと科学的検証で古代史に迫る、吉野ヶ里決定版。

目次

邪馬台国は吉野ヶ里の楼観から見えた(高島忠平)
「吉野ヶ里」の真相(大塚初重)
弥生時代のクニとオウ(高倉洋彰)
吉野ヶ里遺跡“邪馬台国”説を追う(江久宮隆之)
吉野ヶ里こそ邪馬台国だ(奥野正男)
吉野ヶ里から見る邪馬台国(安本美典)
見学者100万人を突破 『佐賀新聞』より
ドキュメント ベールを脱ぐ吉野ヶ里遺跡の全貌

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おとん707

9
書名は出版社の意向が反映されていて必ずしも編者の意図ではないそうだ。むしろ「吉野ヶ里は何なのか」が相応しく、吉野ヶ里について発掘責任者、考古学者、歴史学者、古代史研究家、作家の論説を取り上げ編集したもの。奥野正男以外は編者も含め吉野ヶ里=邪馬台国説を否定し、魏志倭人伝で言及している「クニ」のひとつではないかとしている。バブルのころ発掘に目を付けたマスコミの安易で煽情的な「邪馬台国発見」報道で起きた邪馬台国ブームが同地に計画されていた工業団地建設を断念に追い込み史跡が保存される契機になったのは皮肉だ。2021/11/13

hyena_no_papa

4
吉野ヶ里遺跡大報道の翌年の刊行。高島忠平、大塚初重、高倉洋彰、江宮隆之、奥野正男それに編著として安本美典の諸氏の論考を集める。吉野ヶ里遺跡に興味を覚えた読者が〝半歩〟進むためには手に取りやすく内容も好適。Mr.吉野ヶ里とも言えそうな高島忠平氏が現在もお元気でTVに顔を見せているのは嬉しい。安本氏の古田氏批判もしっかり織り込んであり読み甲斐十分!就中、「吉野ヶ里こそ邪馬台国だ」と断じて憚らない奥野氏はあの世からニヤリと笑みながら眺めているかも。巻末の3年間にわたる新聞報道等の集成は史料としても有益。好著!2023/06/06

くまきん

2
徳間文庫なのでもっと軽い読み物なのかと思ったら(笑)、結構学術的な考察が入った論考も含まれていて、なかなか読み応えがあった。吉野ヶ里が発掘調査されてすわ邪馬台国発見か?と騒ぎがフィーバー(古!)した直後に書かれた文章が収められている。肯定論と懐疑論を並べているのが面白い。しかし、この邪馬台国論争は永遠に続くんだろうね。この本の中には「親魏倭王の金印か三角縁神獣鏡の鋳型が発見されれば、大きな進展になる」と言う様な事が書いてあったけれど。2014/11/19

讃壽鐵朗

0
古本屋の片隅に100円であったのを買って読んだ

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