出版社内容情報
〈この国で大切に、大切にされてきた、その「わけ」を、さぐる旅〉
〈全50点以上の国宝、重文、大名物、すべての作品を撮りおろし!〉
日本文学研究者で、執筆活動やテレビコメンテーターなど多方面で活躍するロバート キャンベル氏が、茶の湯の名品を収める美術館に赴き作品を実見。各館学芸員・研究者、時には作家本人との対話を通し、作品を手にして間近で観察することで、ガラス越しでは分からなかった名品の息吹に触れます。日本文学はもとより、あらゆる文化に知悉するキャンベル氏の見識や発見・感慨を通し、名品との出会いが追体験できます。茶道月刊誌『淡交』で2018年から4年間にわたり連載された人気企画を上下巻にまとめます。国宝や重要文化財、重要美術品、茶の湯の名物・大名物、近代人気作家の作品など計50点以上(上下巻合わせ)を収録。
内容説明
まるで、ギャラリートークのような。対話だからこそ、読み取れることがある。上下巻計50作超、すべて撮り下ろし。日本の至宝を収めるミュージアムを巡る旅の集大成。
目次
第5章 景色を回遊する(基底から中世文学の薫り漂う「光悦蒔絵」の世界 伝本阿弥光悦作 樵夫蒔絵硯箱;「仁清黒」、轆轤の名手ならではの薄造り、斬新な意匠 色絵金銀菱文重茶碗 ほか)
第6章 ゆさぶられる(「坊主の姿でいるけれど、中は宇宙で遊んでいるよ」 一休宗純筆 初祖菩提達磨大師;もとは茶碗ではなかった、松平不昧愛蔵の大名物 割高台茶碗 長束割高台 ほか)
第7章 零れ伝わる声(切られ、破れ、伝説となった 虚堂智愚筆 法語(破れ虚堂)
後世の手本となった古筆切 伝 小野道風筆 継色紙 ほか)
第8章 侘びを感じる(丁寧に作られた「穏やかな」一碗 大井戸茶碗 有楽井戸;数多の茶人に愛された、「柿の蔕」随一の名碗 柿の蔕茶碗 銘 毘沙門堂 ほか)
著者等紹介
キャンベル,ロバート[キャンベル,ロバート] [Campbell,Robert]
ニューヨーク市生まれ。日本文学研究者。早稲田大学特命教授。早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)顧問。国文学研究資料館前館長。東京大学名誉教授。近世・近代日本文学が専門で、とくに19世紀(江戸後期~明治前半)の漢文学と、それに繋がる文芸ジャンル、芸術、メディア、思想などに関心を寄せている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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